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『勝間式超コントロール思考』から学ぶ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

音声入力。以前から気になっていたもの。たまにスマホで試してはいたのですが、パソコンでの音声入力はそもそもできることすら考えていませんでした。

 ところが、今日の勝間和代サンのメルマガに、パソコン用の音声入力の優れものアプリがあると紹介されていました。それはChrome のアドインの「VoiceIn」。早速導入して、テスト。

 実はこのブログ記事も、このアプリで音声入力したものを編集しています。使ってみると、面白いんですよ、これ。しゃべっていくと、どんどんどんどん入力されていくんですね。この様子を眺めているだけでも結構楽しめます。

 

 それはさておき、そんな勝間和代サンの新刊『勝間式超コントロール思考』(アチーブメント出版)があります。

 

この本の書評ブログでは、音声入力についても解説されていると紹介されていたので、今日チェックしてみました。しかし、音声入力のところだけチェックしてはもったいないので、より幅広にテーマ設定をしました。

 ボクがこの本から受け取った内容は、裁量権の確保。これに尽きます。いかに自分のコントロール権を確保していくか、これが確保されない状況においては悩みを感じるというのです。

 確かに、職場のことを思い出してみても、理不尽な上司から言われて自分の意思とは反する仕事をしなければいけないときに、悩んでいる方も多いと思います。その原因は何かと突き詰めると、自分の裁量権がない、あるいは、あっても極めて少ない・狭いということに他なりません。その裁量権はあなたじゃなく上司が持っているのです。あなたに裁量権がないため、不自由に感じるのです。

 

 勝間サンは、自らの裁量権というものを徐々に徐々に広げていくことを勧めています。毎日ほんの少しの裁量権であっても広げていくことで、積み重なっていく結果、1年後、3年後、5年後となったときに、相当大きな裁量権を得ていることになります。ですから、少しずつでも裁量権を広げていくことを、この本で説いているのです。

 また、裁量権を広げることに止まることなく、それをどう広げていくかについても言及しています。具体的には、余裕を持ってスケジュールを組みなさい、ということ。裁量権を広げていくということは、現状では予定されてない仕事を引き受けていくことになります。

 すると、今、与えられた時間の範囲内でプラスアルファのことしなければいけない。となると、100の時間があったときに現状の仕事で100を使っていては、とても裁量権を広げていくことができない。だから少しの余裕を持って、つまりは余白を持ってスケジュールを組みなさいと言います。勝間サンは余裕率は2割から3割ぐらいがいいのではないかとも言っています。

 

 なるほど、ボクのスケジュールも、基本的には当月は始まるまでは比較的空白の日が多い。これも余裕率をみて最初から埋めていないだけ。結果的に月末付近になると予定がびっしり入っていたという状況になっています。

 こういうことが目に見えていながら、初めからびっしりとスケジュールを組む人がいます。きっと、そうしないと不安なんでしょうし、また、そうすることで充実感があると感じているのでしょう。

 しかし、それでは新しいことが何一つできません。何かチャンスが来ても、それに立ち向かう時間がありません。裁量権も広げられません。つまり、自由にならないのです。だから、スケジュール設計では余裕を見ていくことが必要なんです。

 

 なかなか面白い本でしたね。本の中で、より良い決定を下すために最初に必要なこととは「選択肢を広げること」だと、しかも、その選択肢は自分で選んだものなんだと言っています。やはり、自分でコントロールすることが大事なんですね。

 あなたは自分の時間を、仕事を、お金を、人間関係を、一体、どこまでコントロールしているでしょうか。この本でチェックしてみてはいかがでしょうか。

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