今日は、スマホを忘れて外に。それに気づいたのは、職場に着いて席に座ろうとして、スマホを机の上に出そうとしたとき。あれっ、ない?
あるはずのモノがないと、焦りますね~。一瞬、落としたかとヒヤヒヤ。でも振り返ると、家を出てから一度もスマホに触っていない。だから、落としようがないのです。
いつもなら駅のホームや電車の中などで、何かメッセージやニュースがないかと、ちらりとスマホを確認します。今日、その動作をしていないということは、ポケットからは出していない。スマホを落とす機会がないので、家から持ち出していないハズだと推理できます。
で、家に確認したところ、推理は的中。テーブルのうえに置きっぱなしだったそうです。落としていなくて一安心。
ネットで調べてみると、スマホを忘れたことに気づくと、家まで取りに戻るひともいるようですね。特に決済機能をスマホに持たせていると、財布がないのと同じ。他にも新幹線や飛行機の乗車券、ライブやセミナーのチケットなど、スマホを忘れると確かに苦労しそう。
幸い、ボクはスマホに何もかも集約していないせいか、被害はほぼなし。意外と問題なく一日を過ごせました。そこまでスマホに依存していなかったことが良かったようで。
ビジネスでも、ひとつに大きく依存することはリスクを抱えます。
例えば、売上の大半が、大口の顧客1社で占めているケース。その顧客が離れたとたんに、ビジネスが立ち行かなくなる可能性があります。そういう関係だと値下げ圧力も強くなるので、コスト削減できないなら、利益が落ちていく。
また、仕入先も同じ。どこかひとつの相手先から原材料を調達しているケースでは、そこからの仕入が途絶えた瞬間に、売るモノが手に入らなくなるため、売上が立たなくなります。また、仕入はできても価格の決定権が握られてしまうと、仕入価格の値上げ交渉に負けやすい。その結果、売価に転嫁できない限り、利益が落ちていきます。
いずれにしても、ビジネスを回していくこと、財務的な安定を得ることに対して、マイナスになりかねないのです。上場企業なら、有価証券報告書に、特定の相手先への依存度が高い場合に「事業等のリスク」として記載しなければなりません。投資家に対して、こんなリスクを抱えていると注意喚起する必要があるのです。
さらにいえば、販売先、仕入先ともに依存度が高いとしても、手掛けているビジネスがたったひとつだと、同じ話。そのビジネスの業績が悪くなってしまうと、他で補うことができないから。
リーマンショックのときにも、厳しい状況に立たされた事業しかない会社は、その波に飲まれるだけ。しかし、景気に左右されない事業も合わせ持っていたため、その落ち込みを吸収できた会社もあります。
このように、ビジネスでは、とにかく「ひとつ」という状況は望ましくない。たったひとつに賭けている状況は、リスクにさらされるだけ。世界的なマーケッターのダン・ケネディも、ビジネスで最悪の数字は1だと言い切っています。だから、「ひとつ」ではない状況を作っていくことが重要になります。
あなたのビジネスやキャリアが、たったひとつの何かに賭けているとしたら。スマホがなくて困る以上に大変な状況に陥るかもしれませんよ。
P.S.
ボクも、この本の「究極のマーケティングプラン作成シート」を使って、定期的にマーケティングを見直していかないと。こういうのは、対話を通じて取り組むと効果がありますね。リードフォーアクション読書会のテーマに良いかも。開催リクエストがあれば、ご連絡ください。
・ダン・ケネディ『究極のマーケティングプラン シンプルだけど、一生役に立つ!お客様をトリコにするためのバイブル』(東洋経済新報社)