Business model

ブランドネームを作り出せた理由

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 もしもあなたが考えたメソッドが、会ったこともない海外の人が使い、また、その成果を挙げていると知ったなら。

 これ、めっちゃ嬉しくないですか。昨日は、そんなことを体験しました。といっても、立場は反対。海外の人が考えたメソッドをボクが使ってみたら、なんと成果が出たのです。

 

 その成果とは、ブランドのネーミング。あるプロジェクトで成果物のネーミングを決めなければならない時期となったことから、そこで活用したのは、洋書の『Hello, My Name Is Awesome: How to Create Brand Names That Stick』。まだ翻訳はされていないため、洋書を取り寄せての理解から始めます。(詳しくは「恐るべし、カメラ翻訳」参照)

 

 このプロジェクトでは、普段はよくあるミーティング形式で進めています。しかし、今回は、洋書のメソッドに基づき、ネーミングのためのブレインストーミングを行うことを予定しています。そこで、ワークショップ形式でミーティングを進めながら、日本語環境にも適用できるようにアレンジした内容でファシリテーションを組み立てました。(詳しくは「洋書からのワークショップづくりの工夫」参照)

 当日の参加者は、ボクを除き4名。しかも、1名は、今回のミーティングから参加したメンバー。与えられた2時間の中で、場作りからブランドネームの考案まで持っていかなければなりません。

 時間的な余裕がまったくなかったため、本で紹介されているブレインストーミングの手法をすべて実施することはできません。また、実施しても、ひとつの手法につき最大2分30秒で取り組むほどに、時間がタイト。でも、楽しんでもらえていたのでしょう。その途中、前のめりなトーンで、「もっと、時間をかけて取り組みたい」との声もあがっていました。

 で、持ち時間が終了する頃には、なんと、ブランドネームが決定できました。ワークショップの開始前に、ボクも含めた参加者の誰もが想像していたネーミングとは随分と違う結果となりました。しかし、皆で共創しながら辿り着いたブランドネームのためか、参加メンバー全員が納得するブランドネームとなりました。

 

 このように、海外の書籍で紹介されたメソッドを使ってみたら、2時間でネーミングが行えたのです。ここまで上手く行くとは、想定していた以上の成果。驚きの成果でした。

 ただ、ある意味、こうした効果が再現できた理由があります。これまでのプロジェクトでも、ネーミングする機会はありました。そこでの進行は、ウンウンと唸りながら、腕を組み、時折、頭に浮かんだアイデアをポツリと口にしていくような感じ。

 そんな風に、ネーミングのゴールが共有されずに、アイデアが宙に消えていくんじゃ、偶然にブランドネームが生まれるのをただひたすら待つのみ。何の方法論も持たなければ、行き当たりばったり。

 

 これに対して、この本のメソッドは、著者がこれまでブランドネームを考案してきた方法を体系化しているため、再現性があります。また、ボクの方で、集まったメンバーが主体的にアイデアを出し合えるようなファシリテーションをワークショップに組み込んでいます。そう考えると、2時間でも成果が出たのには、ちゃんとした理由があったのですね。

 参加したメンバーのひとりは、他のプロジェクトでネーミングする機会を何度も持ってきた方。ブランドネームをそもそも生み出すことだったり、生み出したブランドネームに訴求力をもたせることだったりの苦労を味わってきています。そのメンバーから、「今日のようなやり方だと、ブランドネームをつけやすいですね」と評価していただきました。これは嬉しかったですね。

 こうして、洋書からワークショップへと仕上げたコンテンツは、初回から成果を出せました。どんなブランドネームになったのかをまだ公表できないのが、残念。ただ、なかなか面白いコンテンツを手にすることができたので、提供できる機会をみつけては「ブランドネーム・ワークショップ」を開催していきたい。

 さて、次はいつにしよう。あなたのご予定は?

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