Business model

ジャケットの作法と経営管理手法

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 男性のジャケットの作法、あまり知られていないかも。

 以前に聞いた話では、海外の大統領クラスでは、この作法は身についています。その振舞いをチェックしていると、確かにちゃんとやっています。

 しかし、日本の男性となると、あまりお目にかからない。例えば、テレビ番組で、男性のタレントさんや有識者の方々で、この作法ができている人の記憶がないくらい。周りにそれを指摘する人がいないのかと不思議。

 今も、この記事を書いている横で映されているテレビ番組でも、誰もこの作法に気付いていない。芸人さんも、アイドルさんも、キャスターも誰もができていない。唯一、ひとりの芸人さんがこの作法どおり。ただ、ずっとそのままであることから、切り替えができていないため、知らないだけかと。

 それは、座っているときのこと。スーツの上着でも、そうではないジャケットでも、座っているときには前のボタンを外すのが作法。ボタンをしたまま座ると、首の後ろで襟が寄ってしまうため、ラインが綺麗にならないからです。

 海外の大統領クラスは、立っているときにはジャケットのボタンを掛けた状態であるのに対して、座っているときにはボタンを外した状態にしています。立ち上がるときには、そっと片手でボタンを掛け直してもいます。ちゃんと作法をご存知なのです。

 しかし、日本の圧倒的大多数の男性は、座っているときもジャケットのボタンはかけたまま。テレビ番組でもそうだし、ビジネスの世界でも、この作法ができている人に出会った記憶がありません。

 このように、作法を知らないまま、ジャケットを身につけているのです。もちろん、知らないことが悪いとは言っていません。誰だって知らないことがあります。学べば学ぶほどに知らないことがあることが理解できます。

 ただ、知らないのに知っていると思い込んでいるのは、知っている人から見ると滑稽な状態。ビジネスの現場でも、不勉強なことを知らずに、何でも知っていると思い込んで部下に何かを押し付けている上司。

 よくあるのは、PDCAサイクル。元々は提唱者のデミングのものとは違った形で、日本のある組織が提供したもの。まあ、オリジナルと異なっていても、それよりも良くなっていれば問題ない。

 とはいえ、使う局面が違うのです。百歩譲ってPDCAサイクルだとしても、それは1960年頃に生産現場の効率化を図るために使われてきた手法。やることが決まっている中で、いかに無駄なく進めていけるかを管理するもの。

 にもかかわらず、2019年になった今でも、生産や製造現場ではない局面で「PDCAサイクルを回せ」と声高にいいます。いやいや、使う局面が違いますから。

 しかも、PDCAサイクルこそが唯一、効果を得られる手法だと思い込んでもいます。効【率】と効【果】は違うんですって。効果を求めるときに、PDCAサイクルを使うのも局面が違う。それだったら目標達成の手法を使うべき。最近なら、OKRが注目されていますね。

 40代になると、その先の出世が見えてくるため、勉強しなくなる人が増えると言います。出世が見えていても、そのポジションにいるから言うことを聞けと、勉強をやめる人もいます。

 一方で、効【果】を求める若い世代は、いろんな方面から情報を仕入れ、研鑽を積み、どんどんテストしていきます。しかも、デジタルツールも使いこなして効【率】も得ながら。

 上司だから、経営層だからといって、学びを止めてはいけない。本来の想定とは違う局面で、したり顔で経営管理手法を振りかざしても、笑われるだけ。「わかってないな~、あの人」と、ジャケットのボタンのように。掛け直しましょ、思い込みを。

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