Accounting

やりがいのある仕事を求めるのは「不自由」

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

今朝から、プライベートでの資料整理。沢山ある資料を属性に応じて整理したうえで、それらの情報をPCにインプットしていくもの。いわゆる、単純作業。

 今日の作業では、これまでと違う方法で試してみました。そのほうが早くインプットが終わると考えたからです。結果、インプットに要する時間を2倍程度は短縮できた感じ。

 こんな風に、単純作業をいかに効率的に進めていくかを考えるのが、好き。今日の資料整理でも、毎回、新しい取り組みを試しているため、最初の頃よりも相当速くなっています。機械学習って、きっと、こんな感じ。

 会計士になってからも、単純作業を工夫しています。例えば、確認状。確認状とは、クライアントの帳簿に計上された金額について、預金や借入金なら金融機関に対して、また、債権や債務なら取引先に対して残高の照会を依頼するレターのこと。

 この確認状を送付するときには、確認状の原本、発送用封筒、返信用封筒を用意します。会計士のほうで切手を貼る作業をするときには、発送と返信のそれぞれの切手も。ここで何も考えずに作業すると、次のようなやり直しが生じます。

(1)切手を貼るときに、発送用封筒と返信用封筒を発送件数で用意しておかないと、どちらかが多くなってしまうため、切手の貼り直しが生じてしまう。

(2)発送用封筒に確認状と返信用封筒とを一緒に入れていくときに、最終的に返信用封筒が余ってしまうと、どこで入れ漏れたかを探す手間が生じてしまう。

(3)確認状の原本を織り込んで封入するため、配置の向きによっては、ムダな作業が発生してしまう。これは、確認状と発送用封筒と返信用封筒との配置も同じこと。

 やり直しが生じないようにいかに工夫するか、そんな姿勢で取り組んでいました。まるで、ひとり業務改善コンサルの状態。

 こうした単純作業の他に、監査調書を改善していくことも好き。次に担当するときに、いかに効果的・効率的に実施できるか、ほんの少しでもいいから良くしていきます。理解のしやすさだったり、集計のしやすさだったり、あるいは、入力のしやすさだったりと。同じ科目の監査調書でも、年度の数だけバージョンがあるのです。

 きっと、単なる作業で済ませたくないのでしょうね。単なる作業では誰がやっても同じ。そうではなく、自分がやったことの意義を見出したい気持ちがあるのかも。

 そういう意味では、以前に、セラピストの石井裕之サンがこんな話をしていたことを思い出します。やりがいのある仕事を求めるのは不自由だ、と。

 ほら、よく「私は、やりがいのある仕事がしたい」って言う人がいるじゃないですか。それって、誰かに「やりがいのある仕事」を用意してもらえないと、その人は一生、やりがいを感じられないことになります。どこかの誰かに人生を握られている。これ、不自由なこと極まりない。

 そこで石井裕之サンは、こう続けます。やりがいをもって仕事をすれば良い、と。

 やりがいを誰かに用意してもらうのではなく、やりがいを自ら持つ。やりがいをもって仕事をすることは、誰からの許可も世話もなくできます。その姿勢は誰にも縛られることがないため、自由そのもの。

 だから、「私は、やりがいのある仕事がしたい」って言う人に声をかけたい。もっと、前のめりになってみたらどうだろう。その仕事が嫌で嫌で仕方ないほどじゃないなら、退屈さは自分の姿勢でどうにでもなる。憧れのあの人は、そんな感じでしょ。

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