Business model

飲食店が成立するコンバージョン・レート

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

ボクは、石川県金沢市の出身。大学から東京に出てきています。すでに、東京に住んでいる時間のほうが金沢よりも長くなっている状態。もはや、東京の人だと言っても過言ではないほど。あっ、それは違うか。

 こんな風に、地方と都会の2つの光景を生活レベルで知っているからこそ、感じることがあります。それは、人の多さがビジネスのチャンスを増やす、ということ。

 都心を歩いていると、まず、飲食店の数が多い。JRサンによる「駅別乗車人員」から都心の駅を順に挙げていくと、新宿、池袋、東京、品川、渋谷、新橋、秋葉原など。どこも飲食店だらけですよね。

 ときどき地方に行く機会があります。朝、駅付近で喫茶店に立ち寄りたいのに、お店がそもそもないことがあります。それなりに知名度のあり、それでいて決して小さくはない駅なのに、朝、開店しているのはコンビニだけ。仕方がないから、コンビニで飲み物を買って、改札前のイスに座って飲んでましたよ。

 それに比べて、先ほど挙げた駅では、喫茶店だけでもアチコチにある。それなのに、席が確保できないほどに混んでいる。ユーザーとしては、「もう少し喫茶店を出してよ」と思うことが頻繁にあります。

 次に、都心を歩いていて気づくのが、飲食店の種類が多いこと。広範囲なジャンルのお店が乱立しています。同じジャンルの中でも、あるものに特化したお店もあります。

 世界各国の飲食店が揃っています。中華、フレンチ、イタリアン、スペイン、ポルトガル、インド、アメリカ、東洋のエスニック、ブラジル、アフリカなどなど。しまいにゃ、無国籍料理や多国籍料理、創作料理まである状態。

 そうそう、昔は、短めのジェットコースターがあるお店だったり、トイレの個室では大きな顔のオブジェが眼の前に迫ってくるお店だったり、カクテルを試験管で出すお店だったりと、遊園地のようなお店が普通に存在していましたね。

 ここまでバリエーションに富んだ飲食店が成立するのは、何と言っても、人の多さ。例えば、10,000人に1人が好むほどにニッチな飲食店だったとしましょう。

 新宿駅で1日に乗車するのが、平均で778,618人。そんなニッチな飲食店を新宿に出しても、78人が訪れるかもしれない計算になります。

 これがランキング100位の田端駅だと、1日に47,034人。つまり、ニッチな飲食店では、1日に4人しか訪れない。ましてや地方になると、1日に1人も来ない計算になるケースもあるでしょう。それでは商売が成り立ちません。

 このように、人が多いとビジネスが成り立ちやすくなります。マーケティングの世界でいえば、「見込客」を多く集められるかどうか。見込み客のうち、実際に買ってくれる「既存客」の割合を、「コンバージョン・レート」といいます。先ほどのニッチな飲食店のコンバージョン・レートは10,000分の1のため、田端駅よりも新宿駅のほうが売上に繋がりやすいのです。

 コンバージョン・レートという概念は、ビジネスだけではなく、キャリアとしても示唆深い。成熟産業よりも成長産業のほうが仕事は沢山ある。また、お金が集まらないビジネスよりもお金が集まるビジネスのほう給料は高い。さらに、マインドが低い人たちが所属している会社よりもマインドが高い人たちが所属している会社のほうが成長スピードは早まる。

 つまり、コンバージョン・レートが一定なら、その母集団が大きいほうが望むものを得やすい。より良く流れるビジネスのほうが、仕事はあり、給料は多くもらえ、成長もできるから。これは、コンストラクタル法則のとおり。

 ビジネスでもキャリアでも、コンバージョン・レートが一定なら、望む状態が多いものを選択することによって、それが得られる確率を高くできる。これを理解すると、ビジネスやキャリアを選ぶ視点が変わりますね。

 あなたがビジネスやキャリアで伸び悩みを感じているなら、一度、母集団そのものを見直してみると良いかも。もともと器が小さいと、そこに大きなものは入らない。ホラ、お皿よりも大きなステーキなんて、なかなか出てきませんよ。

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