Accounting

【登壇】日本監査研究学会でKAMを報告します

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

世界中の格闘家が目指す場所。それは、天下一武道会。といっても、鳥山明サンによる漫画『ドラゴンボール』の世界での話。主人公の孫悟空が挑む格闘大会。

 会計監査の世界で天下一武道会のような場所といえば、日本監査研究学会の全国大会。会計監査の研究者を中心として、公認会計士や弁護士といった実務家なども報告を行う年に一度の大会。2019年の今年で、第42回目の開催となります。

 日本監査研究学会には、ご縁があります。それは、拙著『後発事象の実務』(中央経済社)が、2013年度の監査研究奨励賞なるものを受賞したため。これ、奇跡のような受賞だったのです。

 まず、ぽっと出の実務家が受賞することなんて、あり得ない。研究者が多くを占めるアカデミックな色彩の強い学会のため、ボクのような実務家が受賞したときには、「あいつは誰だ」となったことは容易に想像がつきます。

 また、その拙著は、会計がメイン。確かに、会計監査に関する記述にも紙面を割いているものの、財務諸表の作成者サイドの観点から、後発事象の対応について解説したもの。書籍のテーマとしても、監査がメインではないのです。

 さらに、この学会の賞は、かなりの骨太なこと。毎年、論文と書籍のそれぞれについて受賞の機会が与えられるのですが、だからといって毎年、受賞作品が出るワケではない。受賞作品なし、という年も珍しくはありません。

 このように、ぽっと出の実務家が、会計がメインの本で、対象なしの年も珍しくない監査研究奨励賞を受賞してしまったのです。その選考が行われるのが、日本監査研究学会の全国大会なのです。

 そんな光栄な受賞をいただきながらも、この全国大会には、これまで参加者として関わったことはあっても、報告者としての関わりはありませんでした。拙著を選考していただいた方々への御礼という意味でも、一度、全国大会で報告する機会を持ちたいと薄っすらと考えていました。

 そんなときに、今年の全国大会の自由論題報告で発表する機会を頂戴したのです。今日のブログにアップした写真は、その案内状。ちょうど、手元に届きましたので、ここで報告した次第です。

 ボクが選んだテーマは、「リスクの粒度とKAMの情報価値」。実務家として報告する以上、監査実務で直面している内容が良いと考えました。研究者が沢山いらっしゃる中で、アカデミックな話を展開するのは無意味。そこで、最近の実務の関心事であるKAM(監査上の主要な検討事項)について想いを共有することにしました。

 で、第42回の全国大会は、次のとおり、開催されます。
=====
開催日:
2019年8月2日(金)、3日(土)、4日(日)

開催場所:
日本大学砧キャンパス 

竹村による報告の日時とテーマ:
2019年8月3日(土)14:20~14:50 「リスクの粒度とKAMの情報価値」

参加費:
本学会の会員 4,000円、非会員 5,000円

懇親会費:
5,000円

お問い合わせ先:(終了しました)
=====

 孫悟空は、必殺技の「元気玉」を繰り出すために、周りから元気を分けてもらいます。そこでは、次のようなセリフを話しています。

ち 地球のみんな!!!たのむ!!!たのむから元気をわけてくれ!!!
みんなの助けが必要なんだ!!!空に手を上げてくれ!!!はやく!!!

 ボクも実務家としてアウェーの場に出ていくため、このブログを読んでいるみんなから元気をわけてもらえると励みになります。孫悟空のように、こう叫びたい。

「ぶ ブログ読者のみんな!!!たのむ!!!たのむから元気をわけてくれ!!!
みんなの助けが必要なんだ!!!全国大会に参加してくれ!!!はやく!!!」

 そんなワケで、当日は会場に、応援で駆けつけてくれるのをお待ちしております。おっと、発表用の資料を完成させないと。

 

P.S.

日本におけるKAM早期適用事例の分析について、当ブログでは「財務報告の流儀」というシリーズ投稿で解説しています。ただ、ワンコインの有料コンテンツとして提供しているため、「お試し版」をこちらで用意しています。

 

P.P.S.

2020年3月期に早期適用されたKAMについて分析した結果は、拙著『事例からみるKAMのポイントと実務解説』にてご覧いただけます。まずは、こちらの紹介ページをご確認ください。

 

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