今どきのテクノロジーって、ホント、凄い。今日のミーティングで、それを実践してみました。
そのミーティングでは、20近くの案件に対してミーティングのメンバーがそれぞれ、コメントを返すことを目的としていました。このとき、コメントを出すこと自体は、普段のワークショップどおりに進行していけば問題がありません。いつものように、付箋紙を使ってコメントを生み出していけば良い。
しかし、唯一の問題は、フィードバックのことを踏まえると、アナログの処理だと後でデジタル情報に転換する必要があること。いくら付箋紙にコメントを沢山生み出しても、それを電子媒体に入力する手間を考えると、最初からデジタルで進行したい。
そこで最終的に辿り着いたのが、Googleスライドを使った共同編集。そこに至る顛末は、昨日のブログ「すごいぞ、オンラインでのファイルの共同編集」でお話ししたとおり。誰も使ったことがない状態で、今日のミーティングに挑みました。
結果といえば、サクサク。メンバー全員が、共同編集という状況において、誰一人、遅れることなくコメントを打ち込んでいるのです。1つの案件につき、4分というタイムプレッシャーの中で、案件の文章を読み、かつ、コメントを返していったのです。
もちろん、最初の2,3の案件では、操作にまごつくこともあったため、8分程度に延長することもありました。ボクも思ったように、コメントを打つための図形を呼び出すのが上手く行かずに、2つくらいのコメントで4分が終了するなど、悲惨な状態。
でも、慣れるとメンバーの皆は、以前から使っていたかのようにコメントをザクザクと返していく。順応性の高さったら、驚き。
実は、この順応性には秘密があります。答えを言うと、コメントを返すことそのものに慣れていたから。そうじゃなきゃ、4分というタイムプレッシャーの中で、あそこまで本質をついたコメントは返せません。
このミーティングは、2年近く前から始まっています。開始当初から、ボクがファシリテーターとなってワークショップ形式で進めてきました。そこでは付箋紙を使って、数分のタイムプレッシャーの中で、コメントを沢山出してきました。例えば、2分でコメントを3つ以上書いてね、といった具合で。
こうしてワークショップ慣れしていたメンバーだからこそ、驚くべき順応性を見せたのだと感じています。結果的に、3時間半程度で22個の案件に対してコメントを返していきました。
単純計算では1案件当たり10分も書けられない。1案件につきコメントを返した後には、メンバー全員で3,4分の総括的な振り返りも行っています。また、10分以上の休憩時間も2回挟んでいます。すると、コメントをアウトプットする時間は、やはり、4分程度。
ここまでオンラインでひとつのファイルで共同編集が上手く行くなら、ミーティングのメンバーの誰かが遠方にいても十分に成立できます。その手応えを感じ取りましたよ。次回はそれも試してみようかと自信を持った、そんな午後でした。