Accounting

財務報告の流儀 Vol.004 綿半ホールディングス、太陽

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 もしも文豪ゲーテが、財務報告に携わったなら。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」の言葉どおり、財務報告の流儀を求めるでしょう。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 3199

会社名 綿半ホールディングス㈱

業種 小売業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 太陽有限責任監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

・小売事業における固定資産の減損

・のれんの評価

・工事進行基準の適用による工事収益

個別財務諸表に対するKAM

・関係会社株式の評価

 この事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

・会計上の見積りの重要な仮定レベルでの認識共有

・工事進行基準だからKAMとなるのか

・連結と個別のKAMの書き分け好事例が登場

 開示された内容の引用は一部のため、残りの文字数はほぼ解説に相当します。同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。

 ただし、お手軽に読んで行動に移さない人には、この記事は向いていません。だからこそ、有料というハードルを設けています。

 いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人こそが、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

ボクがブログで有料コンテンツを掲載し始めた理由前のページ

財務報告の流儀 Vol.005 野村不動産ホールディングス、EY新日本次のページ

関連記事

  1. Accounting

    あなたの知らない、気候変動が会計に与える影響

    最近、調べまくっていたものがあります。それは、気候変動が会計に与える…

  2. Accounting

    『プロが知るべき 仮想通貨の真実』からネーミングの大切さを学ぶ

    会計の世界で、今となっては誰も反応しなくなったものがあります。覚えて…

  3. Accounting

    のれんの償却・非償却論争の原因

    ふと手にした本から、思わぬ気づきを得ることがあります。今回、得た気づ…

  4. Accounting

    収益認識で履行義務を「充足」する意味がわかる概念

    収益認識の新基準について、「とっつきにくい」という声を聞くことがあり…

  5. Accounting

    社長の本当の姿勢を読み取ることができる、たった一行の質問

    夏休み。比較的時間の余裕があることから、いろいろと取り組まれているか…

  6. Accounting

    2020年12月期のKAM早期適用事例は、一体、何社だったか

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  1. Accounting

    収益認識の新基準の読みにくさを攻略する方法
  2. FSFD

    ISSBのS2基準をクリアしている、内部炭素価格の海外事例
  3. FSFD

    3時間セミナーの開催「サステナビリティ開示の最前線」
  4. Accounting

    寄稿「果たして、KAMに「税務の専門家」は必要か」
  5. Accounting

    会計上の見積りの主要な仮定が行き着くところ
PAGE TOP