Accounting

財務報告の流儀 Vol.025 三菱地所、EY新日本

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 8802

会社名 三菱地所㈱

業種 不動産業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 EY新日本有限責任監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 不動産ファンドに対する不動産売却に係る収益認識
  • 再開発事業に関連する有形固定資産の評価
  • 分譲マンション開発用土地の評価

個別財務諸表に対するKAM

  • 不動産ファンドに対する不動産売却に係る収益認識
  • 再開発事業に関連する有形固定資産の評価

(いずれも連結のKAMと同一の内容であるため、記載の省略を適用している)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

  • KAMで用いられたキーワードが有価証券報告書に記載されていない場合
  • KAMの手続スコープから社内体制の問題が浮かび上がる
  • 企業の開示はKAMと不整合ではいられなくなる

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。 (注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

『「コミュニティ」づくりの教科書』から集客を学ぶ前のページ

財務報告の流儀 Vol.026 東急、EY新日本次のページ

関連記事

  1. Accounting

    KAM、KAM、エブリディ

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリストの竹村純也です。…

  2. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』第18話「最悪の事態」

    2025年7月1日14時32分。会議室の空気は、次第に重みを増してい…

  3. Accounting

    財務報告の充実の背景にある、企業側のマインド

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  4. Accounting

    著者なら知っておきたい出版事情

    発売日を楽しみにしているもの、ありますか。例えば、音楽CD。あっ、今…

  5. Accounting

    記述情報が充実しない背景が明確になった一冊

    この意識が変わらないと、記述情報は永遠に充実しない。そう感じさせる本…

  6. Accounting

    企業がKAM対応に向き合わないことの落とし穴

    初登壇。今日は、一般財団法人産業経理協会サンで、研修動画を配信するた…

  1. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.019 本田技研工業、あずさ
  2. FSFD

    協議回数192回!グローバル基準を共に作り上げる「共創プロセス」
  3. Accounting

    『リースの数だけ駆け抜けて』第4話「定期契約の罠」
  4. Accounting

    新型コロナウイルスで会計不正に要注意
  5. Accounting

    寄稿「企業が看過してはいけない、KAMのあの記載」
PAGE TOP