Accounting

財務報告の流儀 Vol.042 オリンパス、EY新日本

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 7733

会社名 オリンパス㈱

業種 精密機器

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 EY新日本有限責任監査法人

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 開発費用の資産化プロセスと会計処理
  • 治療機器セグメントのれんの評価

個別財務諸表に対するKAM

  • オリンパスメディカルシステムズ株式会社への会社分割に伴う会計処理、開示

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

  • KAMをわかりやすく添削する
  • KAMのキュレーションとしての情報価値
  • わかりにくさは内容が絞り込まれていないことから生じる

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.041 第一生命ホールディングス、あずさ前のページ

財務報告の流儀 Vol.043 日立建機、EY新日本次のページ

関連記事

  1. Accounting

    前人未到の「修正後発事象」6事例の解説

    「これは修正後発事象に該当するのか」そんな疑問の声が会社の方…

  2. Accounting

    会計処理で悩むときには、これを疑え

     今日の午前中のこと。事務所の後輩クンが腕組みをしながら、しかめっ面で…

  3. Accounting

    2022年3月期以降の開示に向けてキャッチアップすべき情報

    経理関係であったり、会計士であったりと、財務報告に関連する方が今、注…

  4. Accounting

    投資家との対話を促すダイアログ・ディスクロージャー

    2019年3月19日に、金融庁サンは、上場企業の有価証券報告書の開示…

  5. Accounting

    金融庁からの2022年版KAM分析資料を読み解く

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  6. Accounting

    KAM早期適用のリサーチからの気づき

    行動力の高い方って、いらっしゃいますよね。あるプロジェクトで、皆が悩…

  1. Accounting

    セミナーの予告編をYouTubeにアップしました
  2. Accounting

    3つの特徴がある、本日のKAM強制適用事例
  3. Accounting

    監査役に届いた、平時の会計不正対応
  4. Accounting

    資本コストやファイナンス理論を理解するための最初の3冊
  5. FSFD

    電力大手の最新サイバーセキュリティ開示をISSB基準で深掘り
PAGE TOP