Accounting

財務報告の流儀 Vol.051 荏原製作所、EY新日本

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

文豪ゲーテが開示責任者なら、自社に固有の情報を記載したでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのですから。

そこで、早期適用されたKAM(監査上の主要な検討事項)の事例から、財務報告のあり方を考える連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。現在、2020年12月期の事例を取り上げています。

今回のポイントは、KAMの決定プロセスと監査人の着眼点です。

(1)事例

  • 証券コード 6361
  • 会社名 ㈱荏原製作所
  • 業種 機械
  • 開示書類 有価証券報告書
  • 決算日 2020年12月31日
  • 監査法人 EY新日本有限責任監査法人
  • 会計方式 日本基準

 

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表の監査報告書に記載されたKAM

  • 工事請負契約等における収益認識

個別財務諸表の監査報告書に記載されたKAM

  • 工事請負契約等における収益認識
    (ただし、連結のKAMと同一内容であるため、記載が省略されている。)

 

(3)今回の事例から学ぶべきポイント

  • KAMの決定プロセスを推測する
  • KAMの記載のシンプル化の余地
  • 監査人の着眼点と、それに対する手続の記載

 

ここから先の解説は、野次馬的に重箱の底を突くような人には向いていないため、有料コンテンツとしてハードルを設けています。いかに財務報告を良くしていくかについて真摯に向き合っている人に限り、ご購読ください。

(注)2020年3月期の早期適用事例の分析については、書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』という形でまとめております。

 

 

嬉しい気持ち (JUST A MAN IN KAM)前のページ

今、読むべき書評-見積り開示会計基準への対応-次のページ

関連記事

  1. Accounting

    海外産の会計基準に、ビックリマークをつけた翻訳を

    ボクの昔からの目標のひとつが、海外の書籍を翻訳すること。地道に自分で…

  2. Accounting

    監査役に向けた、平時の会計不正対応セミナー

    監査役さんのお悩み。そのひとつに、会計不正への対応が挙げられるのでは…

  3. Accounting

    「KAMと内部統制報告制度との関係」を発表してきました

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  4. Accounting

    有報・記述情報のアドバイザリー業務で用いているツール

    有価証券報告書の記述情報を充実させる改正は、2020年3月期から強制…

  5. Accounting

    ESG情報の重要性が理解できる研修を受けました

    改訂版コーポレートガバナンス・コードへの対応、進んでいらっしゃいます…

  6. Accounting

    アナリストの本音が見え隠れする、優良なKAMの条件

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  1. FSFD

    初開催の「気候会計・監査ハイブリッド評価」セミナー
  2. Accounting

    あなたに知ってもらいたい、『ダイアローグ・ディスクロージャー』
  3. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.028 四国電力、トーマツ
  4. FSFD

    反対票が投じられた企業の「気候会計・監査ハイブリッド評価」対応
  5. Accounting

    本邦初公開、「シン・収益認識」
PAGE TOP