Accounting

コラム「もしも、英国の監査委員会が、有報の『監査役監査の状況』を記載したら」を寄稿しました

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

新しいコラムが公開されました。

公開されたのは、企業の情報開示を専門とする株式会社プロネクサスさんによる実務支援サイト「PRONEXUS SUPPORT」。そこに、3回目となるコラムを寄稿しました。タイトルは、「もしも、英国の監査委員会が、有報の『監査役監査の状況』を記載したら」。

というのも、以前から、英国の監査委員会がアニュアルレポートで開示している監査報告が、随分とページ数が多いという印象があったから。そこで、2021年に決算を迎えたFTSE100の企業のアニュアルレポートに基づき、データを収集したうえで分析を行ったのです。

いざ、具体的に数値化してみると、そのページ数の多さに驚きます。コラムには、監査委員会の監査報告について、ページ数ごとに該当する会社数をまとめた表を掲載しました。この表から、監査報告の説明にいかに多くの紙面を割いているかが一目瞭然。

日本の有価証券報告書の「監査役監査の状況」のページ数とは比べ物にならないほどの多さを目の当たりにすると、きっと、「こんなにも書いているのか」と驚くに違いありません。

そう驚いた次には、「そこまで、一体、何を書いているんだろう」と不思議に思うことでしょう。その疑問に答える形で、コラムは進みます。結論からいえば、監査役監査の「見える化」。

もちろん、現状の有価証券報告書の「監査役監査の状況」でも、取締役会への出席回数や、年間を通しての活動内容などが記載されています。確かに、それも有益な開示となる場合もあるでしょう。しかし、それによって、監査役監査の「見える化」が達成できているかといえば、疑問が残るのも事実。

例えば、取締役会にすべて出席していても、一言も発言することなく、ただ座っているだけの場合には、ガバナンスに何ら貢献していない可能性があります。これに対して、たった1回だけの出席であったとしても、その企業の方向性に大きな、かつ、良い影響を与えたなら、大きな貢献と評価できるかもしれません。

極端な例ではありますが、言わんとすることは、定量的な開示だけでは、必ずしも実態を適切に把握できるとは限らないこと。だからといって、定性的な開示も、他社と変わらない内容では、ボイラープレートとなるため、意義が乏しい。

そこで、工夫すべきは、企業に対する監査役監査に固有の情報をいかに開示するか。こうした監査役監査の「見える化」を果たしながら、有価証券報告書の「監査役監査の状況」を充実させる3つのポイントを解説しました。もちろん、実際の英国企業における事例も紹介しながら。そんなコラムの構成は、次のとおり。

  • 平均6.62ページの監査報告
  • 英国の監査委員会が記載している内容
  • 重要な課題の開示が適切な理由
  • 有報「監査役監査の状況」をより充実させる3つのポイント
  • 収益認識会計基準を例にすると
  • 開示に向けて最初に取り組むこと

ぜひ、ご覧のうえ、最初の一歩を踏み出していただければ嬉しいです。

そうそう、前回のコラム「唐揚げランチと収益認識の会計方針」は、2022年4月の月間PVのトップを飾ったそうです。今回も、お役に立てることを願っております。そのために、英国の監査委員会の監査報告に関するページ数という、このコラムでしか知り得ない情報を盛り込んだのですから。

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