Accounting

我は褒められて「喜ぶ」

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

褒められて伸びるタイプか、はたまた、叱られて伸びるタイプか。そんな議論が聞かれます。

 でも、人はそんなに単純に割り切れるもんじゃない。褒められたことが自信となって伸びることもあれば、叱られたことの原因を克服して伸びることもあります。どちらに着目しているか、もっと言えば、覚えているかどうか、なんじゃないかと。

 もっとも、単に叱られたくないという理由で「褒められて伸びるタイプ」と言っている人の中には、なぜ、叱られているかを見つめ直したほうが良さげな人もいます。まあ、都合よく使っているんでしょう。

 ちなみにボクは、伸びるかどうかは別として、褒められるとめっちゃ喜ぶタイプ。当たり前だろとツッコミがあるかもしれませんが、世の中、そういうもんでもない。褒められると何か裏があるかと不審に思う人もいれば、褒められ慣れていないためにリアクションに困ってしまう人もいるからです。

 なんで、そんな話をしたかというと、褒められて喜んだことがあったから。来月のKAMセミナーに手応えを感じたのです。

 KAM(Key Audit Matters)とは、今後、会計監査の監査報告書に記載される「監査上の主要な検討事項」のこと。そこでは、KAMの制度はもちろんのこと、事例や早期適用の検討の仕方について、企業の方に向けて解説します。その対象者は、上場企業のCFOや経理責任者、監査役など。

 それに対して、そのほぼ一ヶ月前の今日は、企業の方ではなく会計士を対象として、KAMの早期適用の是非について解説する場でした。会計士なら誰でも参加できるオープンな場ではなく、交流のある複数の監査法人の人たちを対象としたクローズドな場。その参加者は、監査法人の中で品質管理や監査業務の管理をしている方々。いわば、実務の行方を握っている人たち。

 ちょうど来月、企業の方を対象としたKAMセミナーを開催することから、その資料のうち早期適用の解説部分を使って説明しました。もちろん、対象者が違うので、内容は監査法人向けに早期適用の是非を問うものに切り替えています。

 集まった方々は、おそらくKAMの早期適用に積極的ではなかった方も少なくはなかったでしょう。今日の場を依頼した方は、消極的な姿勢で良いのかに疑問を感じたことから、ボクが解説することに。30分ほどの時間でしたが、メモをたくさん取っていた様子をみると、お役に立てたんじゃないかと一安心。

 しかも、ひと通り解説を終えた後に、嬉しい一言があったのです。

「15,000円を支払えば、同業者でもセミナーを受けられますか?」と。

 15,000円とは、来月のKAMセミナーの一般コースの参加費の値段。そんな一言をかけてくれたなんて、たとえリップサービスでも嬉しいですね。

 今日、解説した時間は、30分。来月のKAMセミナーは2時間30分。ということは、5分の1を聞いて、参加費を払いたくなったというワケ。フルフルの解説なら、定価の5倍、つまり、75,000円の価値を感じてもらえた計算。おお~、自信が持てますね~。

 そんなKAMセミナーは、先着60名が定員。ボクが把握している情報では、残り十数席。次の開催はまだ決まっていません。

 会計士もお金を払って参加したくなるKAMセミナーにピンときたら、今すぐ、こちらからお申し込みください。

▼アドレスをクリックして、申し込む。
https://www.gyosei-grp.or.jp/images/pdf/seminar_tokyo_20181214.pdf(終了しました)

P.S.
 KAMセミナーの当日は、KAMに関する一連の行動を「旅」に見立てた”KAMジャーニー”を使って解説する予定。それには、監査人、経営者、監査役等のそれぞれの旅がどう関係してくるのかが一望できます。この世で、講師の相方にしか見せてはいない代物。相方は「これはいい!」と褒めてくれました。もちろん、めっちゃ喜びましたよ~。
 そんな”KAMジャーニー”がどんなものか、そのヒントはボクの最新刊にあります。
・竹村純也『M&A会計の実務』(税務経理協会)

P.P.S.

日本におけるKAM早期適用事例の分析について、当ブログでは「財務報告の流儀」というシリーズ投稿で解説しています。ただ、ワンコインの有料コンテンツとして提供しているため、「お試し版」をこちらで用意しています。

 

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