体が資本、とはよく言ったもので。
体調が優れないと、思うように出来なくなることがあります。分かりやすいのが、歳を重ねると無理が効かなくなってくること。
若い頃なら、徹夜しても平気なほどに体力があります。朝まで遊んだり飲んでいたりしても、次の日の仕事には行けるように。しかし、年齢が上がると、そういう力技も段々と厳しくなってきます。だから、変わらずに仕事ができるような対応が求められます。ボクだって、そう。
団塊ジュニアの人たちがそうした年齢になってきたせいか、最近のビジネス書では、体に関係した本が急に増えた感じがします。ボクが分類するに、大きく4つ。
1つ目は、体を鍛える系。トレーニングをして体幹や体力をつけるもの。睡眠に気をつけるのも、この分野。
2つ目は、心をケアする系。病は気から、というようにメンタルに働きかけるアプローチ。例えば、マインドフルネスといった心を落ち着けるものもあれば、心が折れないように対処するものもあります。
3つ目は、フード系。体を調子よく保つには、体に取り込むものにも気をつける必要があります。そこで、どういった食べ物が体にどう作用するか、どういう順番で食べると良いかなどが説明されます。
4つ目は、予防・早期発見系。お医者さんが書いている本を除けば、ビジネスパーソンの進出が目立ちます。ボクが読んだ本で紹介したいのは、次の2冊。
まず、世界中の最先端の検査を受けまくった結果を紹介したのは、高城剛サンの『不老超寿』(講談社)。当時は「へえ~」と思っていた分子栄養学に基づく分析も、今じゃ、ボクの知り合いが学んでいるほどに身近になっています。他にも遺伝子検査や腸内フローラ検査など、興味深いものばかり。
次に、知ることで防げる死があると説いているのは、堀江貴文サンの『むだ死にしない技術』(マガジンハウス)。この本の発売と同時期に、経営者、医師、クリエイター、社会起業家などの有志が中心となって、一般社団法人予防医療普及協会を発足するほどに力を注いでいます。ボクはこの本を読んだ後の胃カメラ検査で、ピロリ菌のチェックを勧められたため、即座にOK。思いっきり影響を受けたひとり。
でも、良いことで影響を与えることは、世の中にとって有意義なこと。この例でいえば、助かる命があります。これ以上に素晴らしいことはない。
医療だと命に関わるのでわかりやすい面もありますが、そうではない分野であっても良い影響を与えられるなら、それは社会にバリューを生み出すことと同じ。だから、どんな分野であっても、これは大事なことだと思ったら、啓蒙してまわることが必要。それが届いたときに、助かる何かがあるのだから。
だから、ボクらは、自身の分野の何かを伝えるために、言葉を尽くさなきゃならない。それは本かもしれませんし、プレゼンかもしれない。あるいは、動画の配信かもしれません。手段が変わっても、言葉を使う点は同じ。
そう思ったからこそ、体調が万全ではなくても、こうしてブログを書いている訳です。そんな大した内容は話していないのは承知していますが、姿勢の話として、ね。でも、まあ、今月のKAM(監査上の主要な検討事項)に関して企業に必要となる対応をセミナーで呼び替えるのは、ひとつの啓蒙活動。
あなたは一体、何を呼びかけますか。
P.S.
ボクはこの本で、呼びかけの大切さを学びました。ボクの紹介で買った人もいらっしゃいますね。
・ジョン・ケープルズ『ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則』(ダイヤモンド社)