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迷わず、毎日、書き散らせ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

毎日、読んでいるブログやメルマガは、いくつありますか。取捨選択して読む読まないものがあったり、ファンなので必ず読んでいるものがあったり。いずれにしても、読み手からすると、いろいろと受け取る情報のひとつ。

 冷静に考えると、毎日、ブログやメルマガを書き続けている人がいる、ということ。会社やチームで交代して担当しているならいざ知らず、毎日、たった一人で記事を配信している人がいるのです。

 毎日、書き続けられますかと問われると、「できる!」と即答できる人は少ないのではないでしょうか。高校生の頃のボクに聞いて、「そんなのムリ、ムリ」と絶対に返答していたハズ。

 しかし今では、ブログ記事を毎日、投稿しています。この記事で、80日連続。出張や年末年始の帰省がありながらも、なんとか毎日、書き続けています。当然、すべてひとりで書いたもの。

 そうは言いながらも、書くスタンスに知らずに悩んでいます。ブログを再開した目的は、ボクの本の読者や研修の参加者で、ボクの世界観に興味をもってくれた人たちとの関係性をつなぐこと。そういう意味では、自分の世界観を押し出せばよいはず。もちろん、読者のことも念頭に置くのですが、バランスとしては自分の世界観を重視すべき。

 でもね~、読者を意識しなきゃとつい思ってしまう自分もいるのですよね。お役立ち情報満載の記事を書けば、ブログに訪れる人も増えるんじゃないかと。こうして少しずつ、本来の目的とズレていきがち。すると、好きなように書けなくなるため、書くのが億劫になってしまうのです。

 そんなときに目に入ったのが、海外で著名なブロガーというティム・アーバンさんへの質問の回答。これは、ティモシー・フェリスさんの『トライブ・オブ・メンター 人生を成功に導く勝者のアイデア』(ダイレクト出版)。この著者は、『「週4時間」だけ働く。』(青志社)で日本でも有名な方。

 この本、奇遇なことに、洋書の『Tribe of Mentors』を2017年12月に手にしていたのです。洋書の発売が2017年11月なので、発売間もなく巡り合っていました。これを手にしたときには、自分に必要な箇所を読み解くのに精一杯。後でゆっくり取り組もうと思っていたのですが、なんせ、598ページ。気づけば、本棚に鎮座すること、早一年。

 で、2018年12月にダイレクト出版さんのサービス「月刊ビジネス選書」の12月号が、この翻訳本。会員制サービスでの取扱いのため、一般書店には並ばない本。ずっと気になっていた一冊が、日本語でアクセスできるようになったのです。日本語では663ページ。

 ただ、この本は、著者が自問自答していた疑問を、133人の才気あふれる人たち、つまりメンター集団に尋ねたもの。だから、ゆっくりと味わいたいと思い、少しずつ読み進めているところ。そこで今日、ブロガーのティム・アーバンさんの回答を読んでいたところ、こんな回答を目にしました。

僕はブログを始めたときは、自分そっくりさんで満員のスタジアムに向けて語りかけるつもりで書くようにした――そうすると楽だった。相手が興味を持つ話題や、相手が好きな文体、相手のユーモアのセンスなどがちゃんとわかっているからだ。

 これ、すごくわかります。そうなんです、結局は自分に向けて語りかけているのです。いくら読者を想定していても、どこかで自分に置き換わっています。

 自分が好きな話をしているせいか、読み返しても面白んですよね、これが。自画自賛もありますが、それ以上に自分が好きな文体やユーモアの記事。どこを読んでもそういう記事に溢れているので、面白くない訳がない。もちろん、「ボクにとっては」という意味で。

 ティム・アーバンさんは、「自分の内面に目を向けることで、優れた独自の作品を創ることができるようになる」といいます。確かに、読者の獲得をメインにしてしまうと、注目されているキーワードを使って記事を書くことにもなりかねない。すると、同じことをしている他の誰かと似たような内容になってしまいます。それじゃ、あなたが書く必要がありません。

 また、「たまたまそれを気に入ってくれる1000人に1人が、君を見つけだしてくれる」とも言ってくれます。そんな割合であっても、インターネットに繋がっていると100万人を超えるファンができるかもしれない、と。この言葉は、ブログを書き続けている人にとっては心強い。ネットの世界は母集団があまりにも大きいので、たとえ日本語に限定したとしても、まだまだ大きい。

 これでもう迷うことはありません。安心して、自分の好きなように書き散らすことができます。そのスタイルで、2019年を突っ走っていきます。あなたも安心して、一緒に書き散らそう。

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