Career

グルーブ感をセミナーに活かす方法

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

最近、よく聴いているのは、小沢健二サン。特に好きな楽曲は、「今夜はブギー・バック」と「ラブリー」。いや~、名曲ですよ、ホントに。

これらが発表された当時は、そこまで聴き込んでいなかったのですが、ほんの少し遅れて夢中になっていました。その熱が再燃してきたのです。

今になって聴き直していると、その構成を冷静に分析することができます。小沢健二サンの楽曲の特徴は、とにかくグルーブ感。この2曲だけでなく、他の楽曲も含めてグルーブ感が最大の特徴と言っても過言ではない。

最近の流行歌にあるようにジェットコースターみたく派手な展開ではありません。あるフレーズを何度も繰り返し、また、少しずつ変えながら進行していくことで生み出す、リズムとメロディの「うねり」。このうねりが何とも言えずに心地が良いんです。ず~~~っと聴いていたい感じ。

そうそう、「今夜はブギー・バック」は、宇多田ヒカルさんも以前はライブでカバーしていましたね。スチャダラパーさんと共演したものは感動もの。こちらのバージョンも大好き。

って、グルーブ感を前面に出して説明していながらも、「グルーブ」の意味を検索してみたら、なんと、定義がないそうで。高揚感やノリを指す言葉として使われているものの、共通した意味が定まっていないのです。定義が決まっていないのに、フィーリングで使っているのが現状。それなのに伝わっているのは、面白い現象です。

ボクが最初に「グルーブ」という言葉に出会ったのは、1986年。今から、33年前のこと。うわっ、そんなに時間が経っているんだ。

それは、マドンナさんの「INTO THE GROOVE」という曲。Official Music Videoがあったので、リンクを貼っておきますね。

当時、この楽曲は、12インチ・シングルとしてリリースされたもの。通常のシングルが直径7インチだったところ、少し長めに録音できることから、リミックスを中心に12インチになっていました。

そんなこともあって、特別な印象が残っています。まあ、クリック(配信)が当たり前の今のコには、何を言っているか、さっぱり理解できないかもしれませんね。その対比で、物販していることをブリック(倉庫)と称していたことすら、昔のようで。

12インチでディスコ調の曲を聴きながら、「これがグルーブなのか~」と知った顔になっていたものです。でも、そんなグルーブに、いまだに定義が設けられていないとは驚き。

このグルーブは、スピーチに活用されています。昔で言えば、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの演説による「私には夢がある(I Have a Dream)」。もう少し最近になると、バラク・オバマ元大統領の演説による「Yes we can」。いずれも、繰り返しによってグルーブ感を生み出しています。

これをビジネスに活かすなら、まずはプレゼンの場。象徴的なフレーズを繰り返すことで、リズムを作るのです。こうしてグルーブ感を生み出すことによって、印象に残していくのです。スティーブ・ジョブズも「今日、アップルが電話を再発明します」と繰り返していたのも、このグルーブ感。

じゃあ、セミナーや研修ではどうするか。これ、ボクの中では、まだ正解はない。思いつくのは、ある一定の時間の中で同じフレーズを繰り返すこと。あるいは、セミナーの最初から最後までを通して、随所に、同じフレーズを差し込んでいくこと。おそらくは、セミナー後半、というよりも終わりの頃に、集中して繰り返すのが良さそう。

ボクも試してみるので、あなたも試してみて。その結果をシェアするのも、お忘れなく。

才能に気付かせる一つの方法前のページ

良い反応を得るために必要なもの次のページ

関連記事

  1. Career

    『「引用」ガイド』で参考文献の書き方を学ぶ

    世に引用の本が出るなり。そんなサザンオールスターズのアルバムのタイト…

  2. Career

    あなたの一歩を踏み出すツール

     2019年1月1日。あるいは、平成31年1月1日。新しい年が始まりま…

  3. Career

    締切りを守ってもらえる期限の設定の仕方

    なぜ、締切り日は、重なるのか。不思議なことに、締切りが同じ日、あるい…

  4. Career

    予知かフェイクニュースか

    フェイクニュースという言葉。最近、耳にするようになりましたね。もっとも…

  5. Career

    寝ても覚めてもオンライン講座

    いや~、ホント、便利。快適とすら思えてきます。それは、オンライン講座…

  6. Career

    エンターテインメントを実現した学園祭

    エンターテイメントの成功を測るものとは、何か。 よく頑張った…

  1. FSFD

    英国が直視するサステナビリティ保証の課題と日本企業への示唆
  2. Accounting

    アナリストの本音が見え隠れする、優良なKAMの条件
  3. Accounting

    会計エンタメ「恋愛会計 ~Love Accounting~」構想
  4. FSFD

    全産業に広がる改革の波:SASBスタンダード改正の行方を探る
  5. Accounting

    日商簿記3級が、「100点で合格できました」
PAGE TOP