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執筆でボクが使っている「言い換えの技」

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

今日も、執筆ざんまい。文章を書いていたときに、最近、「この技を身につけた」という感覚を覚えました。

 その技とは、言い換え。ある文章を書いた次に、それと同じ内容を別の表現で書いていくのです。ちょうど、この段落のように。

 それまでは、こういう書き方はできませんでした。Aという文章の次には、Bという文章で続けてしまう。内容としては、すぐに次に移ってしまうため、読者に対して少し急いだ印象を与えます。

 そこで、最近は、Aという文章の次に、A’という文章を追加するようにしたのです。すぐにBという文章には映らずに、Aを言い換えたA’を挿入する。この技によって、話の流れが落ち着くとともに、説明も丁寧になります。

 この技を身につけるようになったのは、おそらく、2つの原因があります。

 ひとつは、中谷彰宏サンの本を読むようになったから。中谷彰宏サンの本には、独特の言い回しがあると感じています。その秘密は何かと分析した結果、Aの次にA‘を追加する技だと理解しました。

 もっとも、中谷彰宏サンがすごいのは、A‘にとどまらないこと。さらに、A’’やA’’’と続けることによって、説明を尽くしていくのです。しかも、短い文章を続けるため、読むリズムも良い。

 そんな秘密があるんじゃないかと仮説を立てました。また、その仮説を確かめるために、このブログでも使ってみるようにしていました。そのおかげなのか、本を執筆しているときにも自然に、「ここにA’を挿入して説明を厚くしよう」と思い至るようになったのです。

 もうひとつの原因は、音声入力を行っているから。今、執筆するときに、最初に音声入力することから始めます。パソコンに向かって話した内容は、自動的にテキスト化されていきます。こうして打ち込まれたテキストを推敲していくのです。

 なかなか執筆が進まない理由は、真っ白な画面に文字を打っていくため。ゼロからイチにしなくてはいけないのです。それは、心理的に大変なこと。

 だったら、最初から文字が打ち込まれた画面に向かうほうが、執筆は捗るハズ。音声入力だと、キーパンチするスピード以上に入力できるため、ゼロからイチにしていく作業に心理的な抵抗を減らすことができるのです。

 そんな目的で音声入力を始めたところ、思いがけず、副次的な効果が得られました。なんと、言い換えの技が知らぬうちにテキスト化されていたのです。

 というのも、セミナーや研修で講師を務めるときには、こうした言い換えをどんどん使っていたから。目の前にいる参加者の反応を見ながら、資料に記載されていない説明を次々と付け加えているのです。音声入力によって、これが自動的にテキスト化されました。

 音声入力の良いところは、頭に思い浮かんだことをすぐに話すことができるため、思考のスピードにキーパンチが遅れないこと。ポンポン話し続けていても、サクサクと文字が入力されていきます。どんなに手入力のキーパンチが早くても、音声入力ほどにテキスト化することは、なかなか難しい。

 こうしてセミナーや研修で使っている言い換えの技が、音声入力によって再現されていたのです。それを期待していない中で、Aの文章の次に、A’の文章を追加できていました。

 というワケで、このブログでも言い換えの技を使いまくっています。いくつ、気づいたでしょうか。

 もし、文章があっさりしていたり、説明が足りなかったりとしている場合には、この言い換えの技を試してみてはいかがでしょうか。実際に使ってみると、この技の威力を理解できますからね。

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