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コンテンツに安心感を持たれる、見出しの数字

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

数年前に、後輩の研修スライドをレビューしていたときのこと。目次を見るなり、違和感が満載。なぜなら、見出しに付す数字の使い方がどうもしっくりとはこなかったから。

 こういう表記に気を払うべき理由は、研修の参加者が混乱してしまうから。あなたのメッセージが伝わりにくい結果を招いてしまう。

 実際、ボクも後輩の研修スライドを見ていて、通常とは異なる見出しの数字の使い方をしていたため、内容の階層がさっと入ってこない。いちいち、この研修スライドの使い方に換算しながら読むことを強いられる。

 これでは余計なところで参加者にストレスを与えてしまう。つまりは、メッセージが入ってこない。貴重な時間をその研修に費やすのに成果が得にくいなら、参加者にとっても講師にとっても悲劇。

 だから、できるだけ世間で使われている表記が好ましい。といっても、なんでもかんでも世間に合わせるのではなく、理があるものに限ります。では、見出しの数字の理とは?

 見出しの階層が3つあったとします。仮に、「あああ」を大項目、「いいい」を中項目、「ううう」を小項目だとしましょう。後輩のスライドは、こんな風に見出しの数字を付していました。
=====
1.あああ
 Ⅰ いいい
 (1)ううう
=====

 ほら、1というアラビア数字と、Ⅰというローマ数字の大文字とが塊になっていない。アラビア数字、ローマ数字、アラビア数字という順番になっています。属性の違うものを使用しているのに、これらを区別していないのです。

 ボクだと、こんな風に、ローマ数字とアラビア数字との塊を区別して使います。
=====
Ⅰ あああ
 1.いいい
 (1)ううう
=====

 おそらく一般的な論文だったり書物だったりと、多くはこのように、ローマ数字、アラビア数字、アラビア数字と並べるでしょう。

 同じアラビア数字でも、カッコなしが先で、カッコありが後。これは、公用文の書き方も同じ。「公用文改善の趣旨徹底について」(内閣閣甲第16号 昭和27年4月4日)の「第3 書き方について」によれば、項目の細別を横書きする場合に次の順序が例示されています。
=====
第1 1 (1) ア (ア)
=====

 もっとも、理科系の記載によれば、アラビア数字、ピリオド、アラビア数字、ピリオドとすることで項目を細別する方法があります。大項目は「1」、中項目は「1.1」、小項目は「1.1.1」というように。

 研修のスライドだと、理科系の記載が馴染むこともあるでしょう。ただし、あまりにも細分化すると、むしろ分かりにくくなるため、せいぜい3階層が良いところかと。

 こうした事態になるのは、まだまだ余裕がないから。コンテンツそのものを自身が理解することに目一杯なため、研修の参加者にどう伝わるかどうかまでに気が回らない。ストレスをかける研修スライドだと、「まだ、その域に達していない」と受け取られてしまう。

 なので、普段からコンテンツ以外のところについて準備をしておくのが良い。いざ、研修の講師が回ってきたときにコンテンツそのもので目一杯になるのなら、コンテンツ以外を先に処理しておけば支障が出ません。そう、常に学び続けていく必要があるのです。

 ちょうど今、在宅勤務の機会が増えています。通勤の時間がなくなった分、普段よりも学びの時間に充てられるため、絶好の学びのチャンス。お互い、高みを目指していきましょう。

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