日本は、言霊の国。だから、言葉には力があると考えることができます。先日、ご一緒した方と、そんな話で盛り上がりました。
言葉は波動。言葉によって、波の形が違えば、大きさも違う。波が進むスピードも違います。言葉によって波動が違えば、それを体で受け止めたときに感じ方が変わるのは当然。
このことは、海で実感しているハズ。波打ち際に立っていたり、座っていたりするときがありますよね。このときに、波が体に当たると、大きく押し倒れそうになるときもあり、また、心地よく感じるときもあるじゃないですか。それと同じ。
だから、あ・い・う・え・お、といった、一つ一つの言葉から感じ取れるものはそれぞれ違うとする考え方が、ボクにはしっくりとします。そんな音の意味をまとめたものに、「おとひめカード」があります。
開発者は、画家や作家として活躍している、はせくらみゆきサン。船井勝仁サンとの共著『チェンジ・マネー お金の価値を変えるのは日本だ!』(きれい・ねっと)に、この「おとひめカード」が収録されています。もっとも、ボクは神田昌典サン経由で、おとひめカードに触れていました。
先日、ご一緒した方と、おとひめカードを使いながら、いくつかの言葉を解釈していったところ大盛りあがり。その方は音楽も嗜むことから、音と言葉とで通じるものを感じたのでしょう。そんな言葉の解釈を楽しむことができました。
ちなみに、「会計」は、力の光が放たれて伝わる、と解釈できます。経済活動が決算書を通じて報告される様子がなんとなく感じますよね。こんな感じで、言葉の解釈を遊んでいました。
この「おとひめカード」は、こうした遊ぶだけのものではありません。役に立つこともありました。少し前に開催された大学のゼミのOB会で、一緒に話をしていた現役生の男の子がいました。名前を聞くと、素敵な響きの音。由来を尋ねてみると、彼はこう応えます。
「母に付けてもらったんですけど、早く亡くなったため、由来を聞けていないんです」
彼に何か役立ちたいと思い、言葉は波動だという説明をしたうえで、「おとひめカード」を使ってみようかと持ちかけます。すると、「ぜひ!」と返答があったため、彼の名前の一音一音の意味を解釈していきました。
もちろん、それが正解かどうかはわかりません。また、その解釈を押し付けようとも思っていません。ただ、名前の一つ一つの音から、こう解釈することができると伝えました。
とても礼儀正しい彼は、ボクの解釈を素直に受け止め、また、優しい微笑みでお礼を返します。そのときに、解釈が当たっているかどうかよりも、彼のお母さんに寄り添った話を共有できたことが良かったのかなと感じました。
こんな風に共有できたのも、言葉があるおかげ。だから、言葉に力があるようにしか思えない。そういえば、サザンオールスターズの名曲のひとつに、『愛の言霊』という歌があります。そのサブタイトルは、「Spiritual Message」。さすが、桑田佳祐サン。わかってらっしゃる。