Career

チームの力を引き出す条件

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

チームプレイの力。以前、尊敬する先輩からチームプレイの話を聞いたことがありました。そのときには、そこまで腑に落ちていなかったところ、今日、その力を実感することに。

 先輩は、会計士の資格を持ちながらも、当時の就職状況が厳しかったために、監査法人には就職できずに税理士事務所で務めていたとのこと。その比較から、チームの力をボクに教えていたのです。

 税務業務は、基本的にひとりでの作業。ひとつの会社に対して、ひとりの担当者がつくことが多いでしょう。上長から最終的なチェックはあるものの、ある程度の経験を積むと、仕事の内容によってはチェックがないこともあります。

 ボクも税理士登録をして税務業務に携わっていた経験があるため、それは良く理解できる。もっとも、大規模なクライアントでは話は違うのでしょうが、中小企業ではワンオペになることが普通かと。

 あるとき、その先輩は機会があって、監査法人に入所できました。監査の仕事は、税務とは違って、チームで動くことが基本。どんな小さなジョブでもチームが組まれたうえで、監査業務を行います。

 税務ではひとりで仕事をしていたことに比べて、監査ではチームのため、メンバーの力を合わせて仕事ができる。自分ひとりではできないことも、チームだと他のメンバーがカバーしてくれるのです。そのことに感動を覚えたようです

 その話を聞いたときに、税務に携わっていた頃から随分と時間が経っていたため、ボクの感覚は監査の状態。先輩が言葉少なげに、でも、熱く語る様子をみて、「それは否定しないけど、そこまで感動するものか」と不思議に思った記憶があります。

 あれから、10年ほど経った今日、チームの力を実感しました。それは、監査業務ではなく、所属する事務所である企画を実現させようと動いていたときのこと。技術的なフォローが必要になったのです。

 どうしたいかのアイデアはあっても、それを実現するためのスキルがボクにはありません。こうしたいという絵は描けても、実装するための手段がない。

 このときに、少し前から相談していた信頼できるメンバーが、ささっと実装してくれました。しかも、ボクが配慮していなかった点まで含めて、いつでもリリースできる環境を整えてくれたのです。たかだか2時間程度で、ですよ。

 さすがに、これにはチームの力を感じざるを得ません。素早い対応に驚くだけじゃなく、感動すら覚えました。ボクのワンオペじゃ、成し得なかった状態が目の前に現れたのです。あのときの先輩の言葉の意味を、10年かけて、ようやく実感できました。

 そういう意味では、チームを組むときには、いろんなバックボーンの人が集まるのが良いですね。異なる発想をし、異なるスキルを持ち、異なるツールを操る。そんなメンバーが集まるほどに、アイデアは多様化し、また、実現できる世界も広がります。

 監査でも、まったく異なるバックボーンのメンバーが集まると、面白いことが起きそう。そのためにも、ボク自身が際立った特徴を磨き上げていく必要がありますね。

 そうそう、この企画のリリース、来週にはできそう。内容とともに、しばらくお待ちくださいませ。

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