Accounting

違うレベルの話は呆気にとられるが刺激になる

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 たまに、まったく違う世界に生きている人の話を聞くと刺激になりますね。先日も、とあるセミナーに参加したときに、それを実感しました。というより、呆気にとられました。

 そのセミナーのテーマは、SNSを使ったマーケティング。講師が実践している手法が、再現性があるために、それを使った人たちが短期間で莫大なフォロワーを集めているということ。以前から実績を挙げている講師であったため、どんな話をするのだろうかとワクワクして参加した次第。

 

 受講して感じたのは、世界が違いすぎる。この一言に尽きます。集めようとしているフォロワーの数も桁が違ければ、フォロワーを集めた後の展開も想定をはるかに超えた内容。もう、目がパチクリ、パチクリ。

 でも、驚かそうとしているのではなく、講師が想定しているビジネスの規模感が、ボクがやろうとしている規模と違うだけ。なんだろ、まるで、ボムボールでちんたらと野球を楽しんでいる小学生が、硬式ボールで高速で真剣試合をしているプロ野球選手の中に紛れ込んだよう。

 同じ野球といっても世界がまったく違うように、同じマーケティングといっても展開のレベルが違っています。とても片手間に行うようなシロモノじゃない。プロ中のプロ、といった感じ。

 

 ただ、興味深かったのは、マーケティングの本質からは何も離れていない内容だったこと。極めて王道。奇をてらったものでもなく、また、実現が困難なものでもない。実現までのショートカット的な話も紹介されていたものの、基本的な話としては、ビジネスで実践していくには、確かにここまで行う必要があると納得できる内容でした。

 このように、自分が知っていると思い込んでいるものについて、レベルが違う世界に飛び込んで見ることは大事。知らなかったことを目の当たりにすることで、思い上がらずに済みますし、また、今以上にレベルアップすることも可能になるから。つまり、成長の余地があると実感できるのです。

 

 書籍でもかなりの情報が出回っているものの、よりスピードを求めるなら、セミナーといった場が適しています。本を書く時間がかかってしまうため、適時性という点ではセミナーのほうが勝っている。旬なものだと、出版される頃には内容が陳腐化してしまうことがあります。また、旬でなくても、出版されるまでに何年、何十年もかかることもあります。さらには、永遠に本にならない内容もあります。

 だから、考え方ややり方が本になっている時点で、「買い」。しかも、本はいくら内容が優れているからといって、必ずしも版を重ねるワケではない。良書なのに絶版になっている本も数多く存在しています。

 女神の前髪のように、ピンときた本はその場で買っておかないと、二度とお目にかかれない可能性があることを忘れてはいけません。リサイクルが進んでいる今でも、手に入れることができない本や、手に入れるには値段が高騰しすぎている本などがあります。次に出会える保証はないのです。

 

 ちなみに、Amazonで調べてみると、ボクの本のうち『後発事象の実務』(中央経済社)は、定価2,860円のところ、中古品が8,108円として売り出されています。2.8倍ほどに高騰している状況。このブログにアップした写真のとおりです。

 あとは、後発事象のセミナーに起こしいただくしか、この本の内容を知る手段がありません。ちょうど、後発事象のセミナーを開催する予定。しかも、当日、参加できなくても、後日にWeb視聴することもできる。これを受講すると、次のとおり、書籍よりも充実した内容が得られます。

・出版時からの会計基準などの取扱いの変更をキャッチアップした開示後発事象の解説が理解できる。
・本には収録されていない後発事象に対応するための体制のポイントがわかる。
・書籍よりも詳しいディスクロージャー委員会の説明が知ることができる。

 そんなセミナーの概要は、こちら。以前のブログでも、少しお話ししました。
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■開催日時 :2020年2月20日(木)14:00~17:00(開場13:30)
(Web視聴:2020年2月28日(金)10:00~3月27日(金)17:00)
■開催場所 :株式会社プロネクサス セミナールーム
■受講対象者 :経理財務・決算開示部門の管理責任者・担当者、監査役 等
■プログラム :後発事象の理解、頻出する開示後発事象の記載例、後発事象に対応できる社内体制

▶▶▶申込みはこちらをクリックしてください(お問い合わせもこちら)
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 後発事象のセミナーと聞いてピンと来る方は、相当に財務報告の感度が高い方。会計処理にとどまることなく、注記や開示体制にまで関心を向けているからです。そんな意識の高い方に向けて全力でセミナーに取り組むため、なにかしら刺激を受けていただければ嬉しいです。

 当日、あなたにお会いできることを楽しみにしています。

【寄稿】企業会計「会計方針開示の歴史から見つめ直す財務報告」前のページ

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