なんと、ついに、Amazonでボクの最新刊の予約ページがアップされました。ようやく発売を迎えられそうです。
その名も、『ダイアローグ・ディスクロージャー(仮): KAMによる財務報告イノベーション』(同文舘出版)。まだカッコ仮が付いていますが、なんとなく内容がイメージできるでしょうか。
ブログの更新を2週間ほど止めると宣言した理由は、この発売に向けての最終ラッシュのため。ゲラの校正であれば、ブログを続けることはできます。校正の他に、追加の作業が生じたために、ブログを止めたうえで作業に専念したのです。
この最新刊で目指しているのは、専門書であり、実務書でもあり、また、ビジネス書でもあること。
ここでいう「専門書」とは、取り扱うテーマについて、学術的な研究報告も盛り込みながら、その本質を解説していること。また、「実務書」とは、実務で具体的にどうするのというHowの部分までフォローしていること。
この2点であれば、従来のボクの本でも意識していたこと。どこまで実践できていたかどうかは置いておけば、専門書であり実務書でもあることを常に念頭に置いて執筆してきました。
実際、本のタイトルも、専門テーマと実務を組み合わせたものが多い。具体的には、『後発事象の実務』『税効果会計における 繰延税金資産の回収可能性の実務』(以上、中央経済社)、『M&A会計の実務』(税務経理協会)が挙げられます。
今回は、専門書であり実務書でもあるとともに、ビジネス書の性格も盛り込みました。ここでいう「ビジネス書」とは、ストーリーを強く意識した構成のこと。読者が読み進めていくためのストーリー展開について、徹底的に考え、また、実践しました。従来も意識していたものの、ここまでの徹底ぶりは初めてのこと。
ビジネス書という観点からは、他の工夫も凝らしています。本文の内容を理解しやすくするためのショートストーリーも作りました。それぞれ1ページほどの短い会話ではありますが、これによって内容をよりイメージしやすくしています。
当初は、すべての章の冒頭に掲載しようと考えていたのですが、専門書であり実務書でもある性格の書籍にそれはやりすぎかと考えて、最初と最後の2つにとどめました。これでも十分にボクのメッセージは伝わるため、出版社の編集担当の方がどんな反応を見せるかとハラハラしながら原稿を提出。
特にダメ出しもなく、ゲラづくりに入っていきます。一安心と思いきや、この会話を各章に追加するよう依頼があったのです。
というのも、今回の本では、ぜひ担当していただきたいイラストレーターの方がいらっしゃいました。ボクのかねてからの願望を編集担当の方に伝えたところ、そのイラストレーターさんと繋いでいただいたのです。まだ、お名前は、秘密。
で、編集担当の方とイラストレーターさんとで打ち合わせしたときに、この会話の箇所にイラストを添えるのはどうかと盛り上がったようで。だったら、各章に会話をつけたほうが良いとなり、その追加作業が依頼されました。当初は2つの会話のところ、都合7つの会話になります。
ボクの希望が叶うだけではなく、当初の想定以上にイラストを描いてくれるとなれば、もう全力で依頼に応えるだけ。映画の脚本術やキャラクターの作り方、小説の書き方などを改めて学び直しながら対応しました。
だから、ブログの休止期間として2週間程度の時間が必要だったのです。すべて定時外の作業ですからね。おかげで、イラストレーターさんからは、「原稿のキャラクターがとてもイキイキしていてイメージしやすかった」とおっしゃっていただきました。これは嬉しいったらありゃしない。頑張った甲斐がありましたよ。
こうした初めての挑戦に取り組んだ本が、ようやく書店に並ぶようです。新型コロナウイルスによって外出自粛が求められているため、ネットでお買い求めいただくのが良いかと。予約は、こちらのアドレスをクリックしてください。
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