Business model

夏用のマスクから見る、ビジネスの成功法則

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

暑い時期に、マスクは大変ですね。今日の2020年5月27日、東京の最高気温は、27度。日中に出先の予定であったため、電車で移動しました。もちろん、マスクをつけて。ちなみに、布マスク。

 マスクをつけるは問題ないけど、個人的に暑い時期にマスクをつけた経験がありませんでした。これまでは、寒い冬の時期に風邪やインフルエンザの防止のためにつけることが前提だったため。気温が上がったときにマスクをつけたことがなかったのです。

 それが今日、暑い中でマスクをつけての移動。当然に汗もかきます。頭やおでこ、首周りなどに汗が流れ出る。すると、汗がマスクを侵食しているのです。

 口元の部分の縁も、汗で濡れ始めています。耳にかかっている紐部分は、もう大変な状態。午後3時くらいには、紐が緩んでしまう状態に。

 まあ、普通に考えれば、暑い時期にマスクをつければ、こうなることは容易に想像がつきます。誰だって汗をかくし、また、マスクにも汗の影響が及ぶ。まるで、1+1=2のように単純な公式で、予想困難なことは何ひとつない。

 しかし、暑い時期にマスクをつけること自体、誰も想定していませんでした。これまで夏用のマスクなんて誰も宣伝していなかったハズ。もちろん、夏にマスクをつけることがレアなため、需要が少ないために対応していなかったかもしれません。

 ただ、今はウィズ・コロナの時代。飛沫を防ぐにはマスクが欠かせません。それは気温が上がる夏だろうと関係ない。夏でもマスクが必要になるのです。

 夏にマスクをつけると、今日のボクのように、マスクが汗でまみれてしまう。それでは、何枚も持ち歩かなければならない。これは、不便極まりない。

 と思いながら家に変えると、さすが資本主義の国、夏用のマスクが開発されているじゃありませんか。いくつもの会社が販売し始めたり、販売を予定していたりしていることがニュースになっていました。

 これまでも存在していた商品なのかもしれませんが、こういうタイミングで商品の紹介が差し込まれると、否が応でも注目してしまいます。っていうか、買いたくなりますよ、まったく。こんなにも顧客の痛みに寄り添った提案を出されたら、応じざるを得ない。

 ビジネスの観点から気をつけたいのは、素晴らしい商品が提供されたことではありません。気温が上がってマスクと汗との関係が気になりだしたときに、それを解消する商品を紹介していること。前もって知っていたかのような絶妙なタイミングが素晴らしいのです。

 こうした商品は、1日や2日で作れるものじゃありません。企画、設計、プロトタイプ、量産などの過程を経て、ようやく店頭に並びます。すると、1ヶ月以上も前から気温が上がったことを見越して商品開発を行っていたことになります。

 これですよ、ビジネスって。必要とされるタイミングで、必要とされる商品を提供する。このマッチングによってビジネスが成長するかどうかが分かれるのです。ビジネスの成功法則といっても過言じゃない。

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、右往左往している企業もあれば、暑い時期に従来のマスクでは大変だと見越して商品開発を進めていく企業もある。いざ、そのタイミングが到来したときに、どちらが消費者の応援を受けるかは明白極まりない。ボクも、暑さに対応できるマスクが欲しくなりましたし、ね。

 こういう上りのエスカレーターに乗り込むタイミングでの商品提供は、ビジネスを成長させるためには有効なもの。時流に乗って、どんどんと拡散され、また、手にとってもらえます。商品のライフサイクルでいう、成長期ですね。

 「コロナで大変だ」と嘆くだけの企業がある一方で、「だったら、こんな悩みや痛みがあるはずだから、それを手当しよう」と前に進む企業もある。緊急事態宣言が解除されると、その違いが大きくなって表面化してきます。

 では、あなたのビジネスは、どこまで時流に乗っているでしょうか。上りのエレベーターが目の前にあるのに、それに乗らないことを選択しますか。

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