文豪ゲーテいわく、「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」。これは、財務報告にも当てはまります。
そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。
(1)事例
証券コード 2130
会社名 ㈱メンバーズ
業種 サービス業
開示書類 有価証券報告書
決算日 2020年3月31日
監査法人 監査法人アヴァンティア
会計方式 IFRS基準
(2)早期適用によるKAM
連結財務諸表に対するKAM
・収益認識(売上高の期間配分の適切性)
・のれんの評価
個別財務諸表に対するKAM
・収益認識(売上高の期間配分の適切性)(ただし、連結KAMと同一内容であるため、記載を省略している)
この事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。
・KAM早期適用に求められたもの
・記述情報がKAMによって影響を受けかねない
・会計上の見積りに関する注記への影響
開示された内容の引用は一部のため、残りの文字数はほぼ解説に相当します。同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)
P.S.
この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。