Accounting

財務報告の流儀 Vol.027 ソフトバンク、トーマツ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 9434

会社名 ソフトバンク㈱

業種 情報・通信業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任監査法人トーマツ

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 通信サービス契約におけるIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の適用上の重要な判断及び見積り及び収益計上の前提となるITシステムの信頼性
  • 重要な組織再編及び企業結合

個別財務諸表に対するKAM

  • 収益計上の前提となるITシステムの信頼性(連結のKAMと同一の内容)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

  • 企業にとってKAMの数が意味するものとは
  • 金額的な重要性を踏まえると、収益認識がKAMとなる

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.026 東急、EY新日本前のページ

財務報告の流儀 Vol.028 四国電力、トーマツ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    のれんの償却期間を調べてみたら

    とある件に関連して、のれんの償却期間について調べていました。その結果…

  2. Accounting

    寄稿「英国事例から学ぶ 適用2年目以降のKAM対応の留意点」

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  3. Accounting

    出でよ、ディスクロージャー委員会

    企業の開示関係者にとって悩ましい課題といえば、気候変動と人的資本。…

  4. Accounting

    たちまち英語ができて、法律もわかるかも

    英語の構造と似ているもの。それは、法律。そんなことを感じたことはあり…

  5. Accounting

    【セミナー】棚卸資産の不正事例分析と平時対応

    会計の世界で「不正」というと、いわゆる粉飾決算と横領の2つのこと。こ…

  6. Accounting

    竹村純也のKAMの近道

    一見、遠回りに見えて、実は一番の近道。そういうの、よく、ありますよね…

  1. Accounting

    ワンランク上の決算資料の特徴
  2. Accounting

    セミナーの予告編をYouTubeにアップしました
  3. Accounting

    『決算・監査コストの最適化マニュアル』で見える景色
  4. Accounting

    2度目の緊急事態宣言で、後発事象の対応はどうすべきか
  5. Number One Two Three Four Five - geralt / Pixabay

    Accounting

    KAM早期適用のすべて
PAGE TOP