Accounting

財務報告の流儀 Vol.033 三井住友フィナンシャルグループ、あずさ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 8316

会社名 ㈱三井住友フィナンシャルグループ

業種 銀行業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任あずさ監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 貸倒引当金の評価
  • SMBC信託銀行のリテールバンク事業に関連するのれん及びその他の無形固定資産の使用価値の評価

個別財務諸表に対するKAM

  • (ないと判断)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

  • 書き手の前提が読み手に共有されないリスク
  • 会計上の見積りに関する重要な仮定の掘り下げ

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.032 三井住友トラスト・ホールディングス、あずさ前のページ

財務報告の流儀 Vol.034 みずほフィナンシャルグループ、EY新日本次のページ

関連記事

  1. Accounting

    果たして、KAMは注記がないから書けないのか

    「企業が注記を充実してくれないから、KAMが書きにくい・・・」…

  2. Accounting

    やっぱりイギリスの動向とIFRSの今後が気になる

    少し前の話になりますが、2019年9月3日に企業会計審議会に傍聴して…

  3. Accounting

    実現したい、「KAM.B.A」(カム・ビー・エー)構想

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  4. Accounting

    会計基準は「考えるな、感じろ」

    考えるな、感じろ。英語で言うと、”Don’t think. Feel…

  5. Accounting

    有報・記述情報に必要な「ディスクローズ・ライティング」

    未来は一体、どうなるか。その未来に備えて、何をすべきか。新型コロナウ…

  6. Accounting

    アナリストの本音が見え隠れする、優良なKAMの条件

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  1. FSFD

    サステナビリティ開示:準拠表明の真実と戦略的意義
  2. Accounting

    女性読者から恋愛会計の投稿が来たとき
  3. FSFD

    「ガバナンス」開示の海外事例-コミュニケーションの経路
  4. FSFD

    国際基準とのズレに揺れるSSBJ基準案:企業の懸念と今後の行方
  5. Accounting

    【KAMセミナー】来場5大特典、これはいい!
PAGE TOP