金融審議会のディスクロージャーワーキング・グループの報告によれば、有価証券報告書の作成に経営者が十分に関与していないことが指摘されています。財務諸表を見れば理解できる記述で埋まっている状態では、財務報告の利用者の期待に応えられません。
金融行政は、我が国におけるマネーの流れを最適化させることを目的として、企業と投資家との対話をより促進させるための施策を次々と打ち出しています。最近では、有価証券報告書における記述情報の充実の改正がそれに該当します。
この対応として財務報告を改善していくときに、会計上の見積りに関する記述情報の充実から取り組むアプローチが考えられます。このときに利用したいのが、KAM(監査上の主要な検討事項)です。
KAMは、2021年3月期以降から強制適用となります。会計上の見積りに関する項目が選ばれやすいため、そうしたKAMを外圧として利用することで記述情報を充実させていくのです。
こうしたアプローチは、2020年6月に刊行された『ダイアローグ・ディスクロージャー』(同文舘出版)として一冊の本にまとめられました。その内容に基づきながら、かつ、2020年3月期におけるKAM早期適用の事例や記述情報の開示も踏まえた最新情報としてお届けします。
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■テーマ
「ダイアローグ・ディスクロージャー」実践に向けた対応
―KAMを利用した「経営者の有価証券報告書」へのパラダイムシフト―
■講師
竹村純也 公認会計士
■日時
2020年11月27日(金)13:30~16:30
■場所
次のページでご確認ください。
http://www.sangyoukeiri.or.jp/D/2020D054.html
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新型コロナウイルスでビジネスに大きな影響を受ける中で、他社と同じような記載では埋没するだけです。有価証券報告書に経営者の視点を反映することによって、価値ある情報を生み出す必要があります。
早い段階から経営者を巻き込みながら企業の開示を検討していくために、この機会を活用しませんか。あなたとお会いできることを楽しみにしています。
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