Accounting

ついに、予約開始。新刊はKAM早期適用事例集

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。

ついに、情報が解禁されました。ボクの新刊の情報が。これまで執筆していることをブログでお話ししていたましたが、Amazonをはじめとするネット上で新刊の予約が始まりました。そのタイトルは、、、

 

『事例からみるKAMのポイントと実務解説: 有価証券報告書の記載を充実させる取り組み』

ですっ。前著『ダイアローグ・ディスクロージャー』に続き、同文舘出版サンから発刊します。というのも、新作が前著の着手編として位置づけられるからです。

これがKAM早期適用事例集

これまで、資料という形でKAMの早期適用が解説されたものはありました。しかし、それらは、全体的な統計であったり、特徴のあるKAMのいくつかの抜粋であったりと、絞り込まれたものでした。

今回、書籍という形で、日本におけるKAMの早期適用を取り上げています。このようにKAM早期適用の事例を一冊の本にまとめたのは、おそらく日本初のこと。

また、2020年3月期にKAMが早期適用された上場企業すべてを対象として、ひとつひとつのKAMに対して解説を加えています。その数、113。KAMがないと判断された事例や、連結のKAMと同一あるいは実質的に同一である事例を除き、すべてのKAMを取り扱っています。

さらに、KAMにとどまらず、企業の開示にも言及しています。財務諸表の注記や記述情報にも視野を広げながら、財務報告の充実という観点を軸に置いています。だから、本書のサブタイトルを「有価証券報告書の記載を充実させる取り組み」としているのです。

企業の開示にフォーカスした背景

KAM本といいながらも、企業の開示にフォーカスした背景には、大きな価値観の変化があります。特に新型コロナウイルスの影響を受けたために、財務報告は、言葉を尽くして説明する時代に移行しているからです。

かつてのように、財務数値をメインとした財務報告の時代は終わりました。数字に重きを置いた報告は、売上高がいくらになった、どれだけ伸びた、落ちたかに関心が向いています。

ところが、その行き過ぎた資本主義の終焉が叫ばれています。成長や拡大、規模を追い求めなくなった、あるいは、追い求めるべきではないとの声を耳にする機会が増えてきました。つまり、無駄なことを行っている企業は排他されていく。その動きが加速するのです。

言葉を尽くす必要がある経営者

2021年から、そうした新しい価値観に大きくシフトしていくときに、数字に重きを置いた財務報告を行っている企業は見向きもされなくなります。「まだ、そんな価値観でビジネスを行っているんだ」と相手にされなくなるかもしれません。企業の、また、経営者の想いを伝えなければ、存在価値も認めてもらえなくなるでしょう。

新しい時代のもとで、企業や経営者が何をみつめ、何を感じ、何を行い、その結果をどう評価しているかの説明が求められます。財務数値だけで終わるのではなく、それに対する経営者の見方が問われるのです。

経営者の見方は、言葉にしなければ伝わりません。それが記述情報の充実であったり、2021年3月期から強制適用となる会計上の見積りの開示であったりと、説明を求める開示の要請が強まっているとおりです。

KAM協議こそ財務報告を充実させる鍵

一方で、こうした時代のシフトが起きている中で、今まで通りのやり方で対応していくことが難しいのも事実。かのアインシュタインは、こう述べています。

「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という」

そこでKAMを利用してはどうですかと問うたのが、前著『ダイアローグ・ディスクロージャー』でした。今回の『事例からみるKAMのポイントと実務解説』は、それに着手していくために、KAMを分析するだけではなく、企業の開示に活かせるためのKAM協議の向き合い方を提案しています。

そうしたKAM協議を通じて、サブタイトルの「有価証券報告書の記載を充実させる取り組み」を実現させたいのです。

集え、共感者たちよ!

今回の本は、誰もが買うようなものではないでしょう。内容的にも、お値段的にも、お手軽に買う本ではないからです。

しかし、財務報告の情報価値を高めたいとお考えの方には、お役に立つ本だと確信しています。相当程度に意識が高くなければ、手をのばすハズがないからです。

企業の開示を充実させるべき。そういう想いに共感してくれる人たちと、ぜひとも、集いたいと考えています。それは、企業の方かもしれませんし、利用者の方かもしれません。あるいは、監査人のこともあるでしょう。

そこで、発売前に大量にご予約された方には、次のオリジナル特典を差し上げます。

  • 30冊 オンラインによる特別講演会(30分)
  • 50冊 リアル開催による特別講演会(1時間)、交通費別。
  • 100冊 リアル開催による特別講演会(2時間)、交通費別。

なお、新型コロナウイルス等の状況に応じて、リアル開催がオンラインとなる場合があります。

発売前にご予約された方は、このブログの「執筆・セミナー等のご依頼」からご一方ください。確認次第、スケジュール調整を行います。

発売予定日の2021年2月8日まで、残すところ6週間。あなたとお会いできることを楽しみにしています。

 

P.S.

2020年3月期に早期適用されたKAMについて分析した『事例からみるKAMのポイントと実務解説』の内容は、こちらからご確認ください。

 

 

あなたに内部統制に関するプレゼントを前のページ

会計上の見積りの開示への準備はできていますか次のページ

関連記事

  1. Accounting

    「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」でいやほい

    この2022年3月期の決算から強制適用となる会計基準には、「収益認識…

  2. Accounting

    キャッシュフローが大事だと開示は語る

    会社の存続に最も大切なものは、キャッシュ。利益ではなく、キャッシュが…

  3. Accounting

    会計不正リスクに立ち向かう!最新事例と独自ツールで学ぶ実践的対応策

    近年、企業における会計不正リスクへの関心が急速に高まっています。私自…

  4. Accounting

    「KAMと内部統制報告制度との関係」を発表してきました

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  5. Accounting

    KAM早期適用のすべて

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  6. Accounting

    「おもてなし」精神の商法改正

    その昔。今の会社法が、まだ商法だった頃。2005年に会社法に大幅に移…

  1. Accounting

    ついに始まった、内部統制報告制度の見直し議論
  2. FSFD

    SSBJ基準案に再びコメントが採用! 公正な基準策定への貢献
  3. Accounting

    これからの「税効果注記」の話をしよう
  4. Accounting

    執筆中の第2章のゲラは、127ページ
  5. Accounting

    KAMの本が弁護士向けの情報専門誌で紹介される理由
PAGE TOP