Accounting

会計士試験の合格体験記が著者人生のルーツ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

思わぬキッカケから、著者人生のルーツに気づきました。

先日の2021年2月16日、令和2年公認会計士試験の合格発表がありました。税理士・会計士・簿記検定に関する情報誌、いや、今は情報サイトとなった「会計人コース」のTwitterから、合格体験記を募集するツイートが流れてきました。

それに対して、ボクがリツートしたのが、こちら。

 

そうなんです、ボクも合格した当時、合格体験記を書いていたことを思い出しました。それは、『税経セミナー』(1994年2月号、税務経理協会)。こちらは、2013年9月号をもって休刊になりました。

何年かぶり、もしくは、十数年ぶりに、本棚から引っ張り出しました。今回のブログ記事に写真がそれ。掲載号と掲載ページです。

若いと笑わないで

写真の顔が随分と若い。20代前半ですからね。メガネもかけていない。でも、20代の頃は、10歳上の先輩よりも年上に見られていましたよ。

その先輩と一緒にクライアントに行ったときには、ボクからお茶が出たことも数知れず。また、証券会社の方々と初対面した後に郵送された書類の宛先はボクの名前になっているだけではなく、肩書きが先輩のものが記載されていたこともあったっけ。

この合格体験記には、驚くことに、住所がフルで記載されていました。写真をアップする際に、慌てて黒く塗りつぶしました。おそらく1994年1月に発売された雑誌ですが、まだまだ個人情報がダダ漏れしていた頃だったんですね。

ちょっと個性のある目次

で、この合格体験記を見返してみました。その目次は、こんな感じ。

  • Ⅰ 受験の動機
  • Ⅱ 受験生活における気分転換法
  • Ⅲ 年間の学習法
  • Ⅳ 各科目の学習法
  • Ⅴ 最後に

いやいや、文章が青い。紙面は古びて黄色みを帯びていますが、内容は若いですね。また、2ページの紙面で5つの項目とは、随分と盛り込んだものです。

ただ、その構成には、ボクらしさも出ています。それは、「Ⅱ 受験生活における気分転換法」。通常であれば終わりの方に持っていくところ、早々と気分転換に関する章を設けています。

そこでは、勉強に手がつかなくなったときには、食事会を開いたり、カラオケに行ったりしていたそうです。確かに、そんなこともしてたっけ。でも、そんな話を2つ目に持ってくるとは、ね。

初めての著者体験

リツートしたときに思ったのが、この合格体験記が、初めて、不特定多数の読者に向けて書いた文章で、かつ、お金をもらったもの。そう、著者人生のスタートだったのです。

1冊目の単著『内部統制のしくみはこうつくる』(日本実業出版社)を出したのが、2007年3月のこと。

 

これが著者デビューだと思いこんでいたのですが、誰かに向かって情報を発信することを昔からやっていたんですね。

そのことに気付いたことから、著者を目指すなら合格体験記を書こう、と呼びかけたワケです。たった一人でも、実行に移してもらえたならいいな。

あれから四半世紀も過ぎると・・・

おかげさまで、単著で10冊目となりました。それが、『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)です。この中では、のれんや無形資産に関するKAMの解説も行っています。

ここをクリックして、『事例からみるKAMのポイントと実務解』の説明をみてみる

こうした解説を行うのに役立ったのが、単著として8冊目の『M&A会計の実務』。かつて合格体験記が掲載された「税経セミナー」の発行元である税務経理協会サンから出したもの。人生、面白いもんです。

ここをクリックして、『M&A会計の実務』の説明をみてみる

今は、とある専門誌への寄稿に取り組んでいます。これまた面白い記事になると思っています。来月の発売をお楽しみに。

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