Business model

好印象を抱かせる心理学の法則

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 久しぶりに会った仕事仲間がいました。ボクが「おっ、久しぶり!」と声をかけると、彼はこう答えたのです。

「いつもFacebookで見ているので、久しぶりな感じがしない」と。

 

 彼とは、Facebookの友だちとして繋がっている仲。お互いの投稿に「いいね」を押すこともしばしば。ボクの投稿をFacebookで見ることが多いためか、「久しぶりな感じがしない」というセリフになったのかもしれません。

 確かに最近はブログも再開したため、Facebookでその記事を紹介する機会が増えています。ブログの毎日の投稿が1ヶ月以上続いているので、その頻度からそう感じたのかもしれません。

 ただし、Facebookでは、自分の投稿が友だちになっている人のフィード画面に必ずしも流れているワケじゃない。人によってや内容によって、流れている投稿も流れていない投稿もあるのです。

 実際、会った後輩クンの話でも、Facebookでボクがブログ記事を紹介しているのをみて、ブログ記事を読んでいたにもかかわらず、それが毎日の投稿とは気づいていかったと話します。このように、Facebook側のアルゴリズムで選別されたうえで、フィードに投稿が流れているようです。

 しかも、ブログを休止している時期でも、Facebookの友だちとして繋がっている人から同じセリフを言われた経験はよくあります。その相手は、数ヶ月ぶりに会う人だったり、数年ぶりに会う人だったりと、いろいろ。なので、Facebookでブログ記事を毎日紹介していることが、「久しぶりな感じがしない」の原因とは言い切れない。それじゃあ、何が原因か?

 

 心理学の世界では、ザイアンスの法則と呼ばれるものがあります。これは、接触の頻度が多いものほど、人はそれに良い印象を持つ、という効果のこと。たとえ年に一度、12時間会っているよりも、毎月1時間会っている人の方が良い印象を持たれやすいといえます。ほら、美容師さんって良い印象、ありませんか。

 人は、知らない環境では緊張します。これは脳の働きとして当然。安全を求めるため、意識せずともそうなります。

 それが何度も会うことで、「ここは危険な環境じゃない」と脳が判断するのでしょう。そうして安心感が生まれ、緊張が解け、自然と受け入れ体制になっていきます。そんなときに情報が刷り込まれちゃ、誰も抵抗できません。

 

 そんな効果があると言われているものだから、マーケティングの世界でも顧客との関係を築く場面で活用されています。メルマガを送信するのも、ニュースレターを発送するのも、ハガキを出すのも、この効果を狙ってのこと。

 えっ、そんな効果なんて信じられないって?

 では、ザイアンスの法則を実際に体験してみましょう。その手順は、カンタン。たった2つのことをするだけ。まず、これから21日間、毎日、このブログ記事を読みます。次に、一度も会っていない中で、ボクに会います。すると、あなたはこう話すハズ。

 

「いつもブログで読んでいるので、久しぶりな感じがしない」と。お試しあれ。

 

P.S.
 こちらの本では、顧客との関係を築く仕組みを紹介した名著。この本で紹介された仕組みが、今ではマーケティング・オートメーションを使ってきめ細やかな顧客対応ができるようになりました。2000年に発売されたものの、まだまだ学べることがありますね。
・神田昌典『もっとあなたの会社が90日で儲かる!―感情マーケティングでお客をトリコにする』(フォレスト出版)

 

話しことばのように書く方法前のページ

収益認識対応を進める秘訣次のページ

関連記事

  1. Business model

    ストーリーを語るときに不可欠なこと

    ストーリー、語れちゃったりしますか。ビジネスの世界では、「ストーリー…

  2. Business model

    サブスク飲食店がフリーで提供する日

    サブスク、サブスク、サブスク。最近のビジネス界では、どこを見ても、こ…

  3. Business model

    「クリパ」の誤解

    もうすぐクリスマスですね。街並みにイルミネーションが増えてきました。…

  4. Business model

    『 #ライブ配信の教科書 』でライブ配信の一歩を踏み出す

    最近は、誰もがスマホばかりを見ています。電車に乗っていても、スマホを…

  5. Business model

    フードフェスとチャネル

    フードフェスって、いろいろと開催されていますよね。タイとかメキシコな…

  6. Business model

    ウィズ・コロナ時代の飲食店の付加価値

    人はなぜか、水槽を見ると落ち着く。それは、人間が自ら上がって進化して…

  1. Accounting

    寄稿「企業が看過してはいけない、KAMのあの記載」
  2. Accounting

    新型コロナウイルスの記述情報の海外事例
  3. Accounting

    決算短信をアップデートする2つの方策
  4. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.008 三菱ケミカルホールディングス、EY新日本
  5. Accounting

    3つの特徴がある、本日のKAM強制適用事例
PAGE TOP