ついに、今週の金曜日となりました。それは、会計監査の監査報告書に新たに記載されることになるKAM(監査上の主要な検討事項)についてのセミナー。上場企業に必要な対応を解説するもの。
冊子印刷を依頼していたセミナー資料が、今日、手元に届きました。ここに、2時間30分のセミナーで映写するスライドを収めています。ボクの感覚では「KAM」という言葉の響きは、水色。それに合わせた表紙にしたため、なかなか良い感じの仕上がり。
セミナー当日は、来場した方に5つの特典もお渡しします。これらは、ボクが受講者だったら欲しいと思うものをまとめました。セミナーの中では言及しない、まったくのプラスアルファのコンテンツ。簡単に紹介すると、次のとおりです。
1つ目は、「KAM事例集」。海外におけるKAM事例の仮訳が入手できます。
現状、日本語で入手できるKAM事例といえば、日本公認会計士協会によるKAMの試行。ただ、これは、すでに終了した事業年度に対する試行であり、また、その検討期間は1ヶ月程度。加えて、試行した内容がそのまま公になるものではない性格。
それに対して、この特典で紹介するKAM事例は、海外の企業で、公になることを前提にして検討されたもの。いわゆる、ガチ。このように、シビアな検討を経たKAMを見ることで、実務への適用がよりイメージしやすくなります。
2つ目は、「Q&A小冊子」。セミナーを受けて疑問が湧いたときに、それを解消できないと実務が先に進みません。
そこで、セミナー終了後に質問シートをご提出いただいた方には、後日、他の方の質問への回答も含んだQ&Aの小冊子を受け取ることができます。1を提供すれば、何倍にもなって返ってくるのです。
3つ目は、「ライティング・ガイドブック」。これは、KAMの表現をわかりやすくするための秘訣をまとめたもの。実は、ボクが単行本や論文を書くときに実際に用いている技を紹介しています。
このガイドブックは、監査人が作成したKAMドラフトをチェックするのに使うことができます。それだけではなく、決算短信や有価証券報告書などの開示文書に企業が作成する文章のチェックにも活用することができます。
4つ目は、「KAMリソース集」。内外のKAMに関する解説の情報源を一覧にしました。
ここ最近、KAMの解説記事が増えています。そこで、専門誌に掲載された過去の解説も含めて、参考になるものを集めました。もちろん、英国のFRC(財務報告評議会)から公表された “Extended auditor’s reports”の入手先も含まれています。セミナーの後にKAMをより理解する手助けとなります。
5つ目は、「英国の表彰へのアクセス」。英国FRCの“Extended auditor’s reports”で表彰されたKAMが収録されたアニュアルレポートの入手先を完全フォロー。
日本でいうEDINETのような仕組みが、欧州にはありません。そのため、海外企業のアニュアルレポート、特に過去のものを調べるのは意外に手間がかかります。そこで、“Extended auditor’s reports”で取り上げられたアニュアルレポートが入手できるアドレスを、企業情報とともに一覧にしました。調べる手間なく、迅速にアクセスできます。
これらの来場5大特典、結構、良くないですか。ボクなら間違いなく、欲しい。
ただし、これらはKAMセミナーに来場された方への限定特典。同じ内容でセミナーを開催する予定は決まっていないため、今回の機会を逃すと、いつ入手できるかわかりません。
開催直前であり、また、参加者もほぼほぼ集まっているため、セミナーの申込みを締め切ろうかとも考えました。しかし、セミナー案内を見逃していたらいけないと思い、引き続き申し込みを受け付けることにしました。残り若干の席への滑り込み参加を、楽しみにお待ちしております。
▼こちらをクリックして、セミナーを申し込む。https://www.gyosei-grp.or.jp/images/pdf/seminar_tokyo_20181214.pdf(終了しました)
P.S.
日本におけるKAM早期適用事例の分析について、当ブログでは「財務報告の流儀」というシリーズ投稿で解説しています。ただ、ワンコインの有料コンテンツとして提供しているため、「お試し版」をこちらで用意しています。
P.P.S.
2020年3月期に早期適用されたKAMについて分析した結果は、拙著『事例からみるKAMのポイントと実務解説』にてご覧いただけます。まずは、こちらの紹介ページをご確認ください。