Career

AIが敵わないもので評価経済を生き抜く

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

AIが敵わないもの。例えば、内視鏡検査の画像。AIに1万枚以上の胃がんの画像を覚えさせると、がんを自動的に判断できるようになっています。しかし、そんなAIにも無理なことがあります。

それは、積み重ねによる信用。昨日もブログ記事「やり抜くために必要なひとつのこと」で、毎日の積み重ねの重要性を話しました。その続きでいえば、積み重ねてきたことが信頼になるのです。

長年、事業活動を続けてきた企業を考えてみると、わかりやすい。例えば創立20年なら、20年もの間、顧客に支持されてきた証。これ以上に信用を証明するものはない。

先日の神田昌典サンの講演会でも、こうした信用はAIで生み出すことはできないこと、この積み重ねはお金では買えないことをお話しされていました。確かに、AIやお金では、長年積み重ねてきた結果の信用は手にすることはできない。

そういう意味では、SNSで長く情報発信している事実は、大きな意味があります。その時間はお金では買えず、また、その情報発信で得られた信用はAIでも作れない。その長さは、その人の信頼を測るひとつのバロメーター。

もちろん、ただ長ければいいってもんじゃない。ほとんど発信していない状態なら、積み重ねが小さい。情報発信をしている時間の長さが大事になってきます。

だからといって、意味のない発信を積み重ねても、信用は築けない。芸能人のように関心が集まっている人でなければ、何を食べたかの投稿ばかりじゃ信用につながらないのは明らか。意図をもったコンテンツを発信していく必要があります。

このように、SNSで長い間、然るべきコンテンツを発信し続けているなら、AIも敵わない信用が築けるのです。評価経済に向かっていく中で、この信用は強い。

そんな文脈で言えば、SNSでアホな動画を投稿するなんて、愚の骨頂。倫理観や法令に違反するような動画をアップしたことが、ニュースになることがあります。今の時代、すぐに誰かが特定されてしまいます。

新しくアカウントを作ったとしても、そこまでに積み重ねてきたものがなくなってしまう。その積み重ねから意図をもってシフトするのならいざ知らず、炎上から避けるためにアカウントを作り直すなら、それはこれまで築いてきた信用をリセットするのと同じ。つまりは、信用ゼロの状態となるのです。これでは評価経済の中で生きていくのは大変。

今後、ブロックチェーンのような技術が進むと、その人そのものの履歴を追うことができるようになるでしょう。何歳のときに何を話し、何歳のときに何をしてきたか。国民総背番号のようなものに紐付ければ、これまでの積み重ねが容易に検索できるようになります。そんな時代が、すぐそこまで来ています。

そうなると、SNSのアカウントのように、別アカウントを作ってリセットすることはできない。誰かに迷惑をかけたことや道に外れたことをすると、その履歴が永遠に刻み込まれるのです。評価を下げたことをなかったことにはできないのです。

一方で、誰かの役に立つことをしてきた人や、誰にも迷惑をかけずにきた人は、今まで以上に報われる時代。積み重ねが記録されているため、信用が得やすいし、また、検索もされやすい。これは、活動のチャンスが増えるということ。

だから、高みを目指すボクらにとっては、日々の積み重ねがやはり大事。SNSでの情報発信がわかりやすい例であるものの、それに限らない。活動の積み重ねでも、その経験の長さが信用になるから、問題ない。

あなたは今日、何を積み重ねますか。

やり抜くために必要なひとつのこと前のページ

望む状態になりやすい簡単な取り組み次のページ

関連記事

  1. Career

    カクテルから学ぶ仕事の姿勢

    カクテル、飲んでいますか。お酒に、ジュースや別のお洒などを混ぜた飲み…

  2. Career

    メルマガを振り返れば、過去の自分がいる

    ちょっとした発見。過去に購読していたメルマガを振り返ると、当時に自分…

  3. Career

    発見! プロジェクトの成否の見分け方

    プロジェクトの成否の見分け方、発見しました。あなたが属する組織で、プ…

  4. Career

    誰から何を学ぶかで、キャリアは変わってしまう

     モノマネ番組、お好きですか。ボクはそこそこ見るほうです。ただ、許せ…

  5. Career

    文章力を高めるには「トゥールミン・モデル」を使え

    ここ最近、人様の原稿を集中的に添削する機会がありました。今日も、原稿…

  6. Career

    積ん読でヒントを得た業務改善

    積ん読。本は手許にあるものの、読まずに積まれたままになっている状態を…

  1. Accounting

    内部監査を体感したバイトの夜
  2. FSFD

    注意点はここだ、ISSB基準の公式和訳の入手
  3. Accounting

    企業がKAM対応で検討すべき事項、いくつ挙げられますか
  4. Accounting

    本棚から理解できる、東証の市場区分の変更
  5. Accounting

    資産除去債務と現場での実務の工夫
PAGE TOP