Business model

ワインで気づかされた家族経営の強さ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

今日は、お誘いを受けて、ワインの会に参加。これは、イタリアのワインを専門とした輸入会社が企画しているイベント。飲食店とコラボして、ワインと食事の組み合わせを提供しています。

 今回は、ワインの生産者が、イタリアのピエモンテ州から来日。白ワインを専門にしたワイナリーのオーナーと、赤ワインを専門としたワイナリーのオーナーとが同席。自身のワインについて語るのを、ワインの輸入会社の社長や若手が同時通訳をして説明していました。

 そんな会に参加して、3つのことについて気づきを得ました。それらについてシェアしてきますね。

 1つ目の気づきは、飲食店に普通に行っていては知らない世界がある、ということ。今回のイベントは、ワインの輸入会社が企画しているもの。そのお客さんに案内を出しているため、ネットの広告には現れていない世界。

 いくら飲食店に通っていても、そのお店で開催されるイベントを別のところが企画・運営していると、お声がかからないこともあります。今日はお休みだから、と思って足を運ばないでいても、違う世界が繰り広げられている可能性もあるのです。

 普段、知っていると思っているものでも、深く踏み込むと、また別の世界が広がっていることを理解しました。これは、ネットの情報だけでは伺いしれないもの。リアルの世界でコネクトを作らないと触れられない世界なんです。

 2つ目は、イタリアの人には、3回繰り返して話すと喜ばれる、ということ。昔、ホイチョイ・プロダクションズさんが、大きな声で同じ言葉を3回繰り返すと、イタリア人っぽくなると説明していました。それを今回、試したのです。

 赤ワインを専門にしているワイナリーのオーナーに、「バローロ、バローロ、バローロ」とピエモンテ州で生産される赤ワインの呼び名を連呼したところ、ハグされるほどに喜ばれました。さすがホイチョイと、その効果を身に染みました。

 その会に参加する直前に、中谷彰宏サンの『「また会いたい」と思われる人「二度目はない」と思われる人』(星雲社)を読んでいました。

 そこでは、社交の場では待っていては声をかけられないのが普通。だから、自分から動くべし、といった旨の記載がありました。それを読んだばかりのため、積極的になったのかもしれません。

 3つ目の気づきは、家族経営は品質を維持・向上させるのに適している、ということ。オーナー自身が全責任を負って事業を行っているため、些細なことまで気にかけます。もちろん、いい加減なオーナーがいることも確かでしょうが、普通に考えるに品質にこだわりを持ち、また、それを向上させることに努めています。

 考えても見てください。イタリアの都市部ではないワイナリーのオーナーが、わざわざ日本にまで出掛けてくるのですよ。短期間に、前日の夜、今日のランチ、今日のディナーと3つのイベントに同席して、自身のワインの素晴らしさを語るのです。ただ売れば良い、なんて考えているような品質では、決してとらないような行動。覚悟と責任の強さを感じます。

 大規模な企業でも品質を維持している会社もあるでしょう。しかし、それには相当な苦労をしているハズ。最近じゃ、飲食店のバイトがアホみたいな動画をアップしてバッシングを受けているとおり、大規模になるほど、そんなバイトがいることも考慮して経営をしていかなければならない。規模が小さければ現場で注意をして収めることができるのに、そうではない気を遣う必要が生じるのです。

 このように、今日のワイン会で3つの気づきを得ることができました。ひとつひとつでブログ記事が書けるネタではあるものの、勢いそのままシェアした次第で。

 その中でも印象的だったのは、提供する価値と規模とは別物だ、っていうこと。特に昭和の世代の人は、拡大は正義と無自覚に捉えているので、要注意。まあ、ヨーロッパ型の経営を見たからもしれませんが、ボクはそっち派ですね、やっぱり。

 こじんまりでも構わないから、自分の覚悟と責任をもって、最高レベルで価値を提供していく。そこにブレがあってはいけないと強く感じた夜でした。昔の日本もそうでしたし、原点回帰がキーワードかも。ワインを片手に語り合ってみませんか。

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