プロジェクトの成否の見分け方、発見しました。あなたが属する組織で、プロジェクトが立ち上がることがあります。このブログを読んでいるあなたなら、そのプロジェクトのリーダーを任されているかもしれません。もしくは、リーダーを支える重要な役割を担っているハズ。
結論から言うと、プロジェクトを立ち上げた人が、どこまで関与しているか。
よく、立ち上げっぱなしで、後はお任せの人がいます。俺は声を挙げたんだから、後はお前らがやれ、ってやつ。そんな掛け声だけで、プロジェクトやビジネスがうまく進むんだったら、誰も苦労しない。そんな人がもらっている報酬以上に支払うくらいでないと、ムリ。
なぜなら、発起人以上に、そのプロジェクトに想いがある人はいないから。
プロジェクトに集まる人は、発起人と同じ、あるいは、それ以上の想いであるなんてことを期待するのは、宝くじに当たることを待っているようなもの。基本的に、あり得ない。まずは、このことを心の芯から理解する必要があります。
もちろん、立候補制でプロジェクトに参加してくる人もいるでしょう。だからといって、発起人と同じ、あるいは、それ以上の想いがあるとは限りません。だだし、それを期待するのは、夢を見ているのと同じ。
現実は、興味本位の人で参加する人もいれば、そうすることで出世や昇給につながると計算して参加する人などもいます。あるいは、指名や指示されたために、参加してくる人もいるでしょう。つまり、発起人と熱量が違うのです。
熱量を揃えるには、そのプロジェクトにかけた想いを常に伝えていく必要があります。何度も何度も、どんなときでも、どんな場所でも、その熱量に触れさせていくのです。その結果、プロジェクトメンバーは発起人の熱量に近づいていくことが期待できます。
それに加えて、行動も具体的に指示していくことも必要。熱量が同じでなくても、行動を同じにすることは可能です。「あなたは、あれをしましょう」「あなたは、これをしましょう」と指示していくのです。
このとき、できるだけ具体的な行動を促すことが重要。発起人ほどには熱量がないため、何をすべきかが見えていないから。また、何をすべきかについて考えるほどの熱量もない。何も指示することなく、プロジェクトを成功するのを待っていてはダメ。
それを待つなら、給料の範囲内で期待するのではなく、別途、手当を出すくらいでないと。要は、その姿勢は外部の専門家におんぶに抱っこ状態なことを自覚すべき。そこまで支払えないなら、発起人が汗をかく。でないと、プロジェクトは進みません。
また、プロジェクトを進めていくには、真の顧客をはっきり、かつ、常に示すべき。この人のために、この人に役立つために、という顧客を明確に定義する。それによって、プロジェクトの成果物がブレずに済みます。これも、発起人ほどに熱量がある人を期待してはいけないから。
真の顧客を定義できないでいると、発起人にすり寄る人が出てくる。発起人にゴマをすっておけば、組織内の地位が安定するとか、昇格や昇給に有利だとかいうように、本来の目的とは違う方向に進みかねないから。これもやはり、熱量が違うことに起因しています。
つまるところ、プロジェクトメンバーは、発起人とは熱量が違うことを自覚しなければならない、ってこと。「俺はこれをやれと言ったから」「メンバーを集めてプロジェクトを任せているから」では、望む目的を達成できないことを理解すべき。
もし、あなたが、何かのプロジェクトや新規事業を立ち上げるなら。何度も言いますが、この言葉を伝えたい。
あなた以上に、そのプロジェクトに関心のある人はいない。