今日、ボクにとって素敵なニュースが飛び込んできました。それは、ホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫サンの対談記事のニュース。
発売されたばかりの雑誌『GOETHE 2019年6月号』(幻冬舎)で、ホリエモンこと堀江貴文サンの特集が組まれています。そのひとつとして、「ホイチョイ・プロダクションズ・馬場康夫と語る、おやじたちのモテ道」が収録されているのです。
先日のブログ記事「授業や研修の未来の呼び名」でお話ししたとおり、ボクはホイチョイさんの大ファン。ホイチョイ作品が掲載されていると知ると、必ずチェックします。今回も速攻で、本屋に立ち寄り、購入。見開きで2ページではあるものの、大満足。
対談の内容は、記事のタイトルどおり、モテる男に必要なことがテーマ。馬場康夫サンいわく、「モテる人の条件は、プライドを捨てられること」。カッコつけずにバカになれることが大事と言います。納得しかありませんよ、もう。
ところで、このプライドという言葉。辞書的な意味としては、誇りや自尊心を指します。ところが、使う局面によって、ポジティブな意味にもなれば、ネガティブな意味にもなるのが面白い。
ポジティブな意味に使うケースに、「プライドを持つ」という表現があります。これは、自身が提供する価値に揺らぎがない状態のこと。ビジネスやキャリアの文脈では、誇り高く、また、安易に流れない姿勢を指す。
一方、ネガティブな意味に使うケースとして、「プライドが高い」「プライドを捨てろ」という表現もあります。自身が提供する価値を実態よりも高く見せようとしている状態であったり、それが実態よりも高いと思いこんでいる状態であったりと。要は、カッコつけているとき。ビジネスやキャリアの文脈では、成長や成功にあたって邪魔になっている様子を表します。
ボクが長年、務めているセミナー講師の観点からでも、このプライドがとても邪魔なことをよく理解できます。
ほら、よくセミナー講師で緊張する人っていますよね。もちろん、ある程度の緊張はあってもよい。しかし、過度に緊張するのは、講師にとっても受講者にとっても良くありません。
そのように過度に緊張する理由は、講師の関心が自分自身に向いていること。「うまく喋れるだろうか」「専門家としての威厳を保てるだろうか」と、相手にどう見えているか、映っているかを気にしているのです。途中で躓こうものなら、焦ってしまって仕方ない。
話すことや説明の仕方などがひとつひとつ気になってしまうのは、自分自身を実態よりも高く見せようとするから。つまり、自分のことしか眼中にないのです。そんな心持ちだと、緊張しないほうがおかしい。だから、プライドを高くしなくてもいい。だから、プライドを捨てる。
そんなプライドを捨てるには、マインドを切り替えるべき。主役は、あなたじゃなく、受講者だと。受講者の役に立つように、セミナーの内容を伝える媒体にすぎないと考えるのです。
売り込みたいのがセミナーの内容なら、自分自身で勝負する必要はない。その内容を伝える役割を果たすことに注力するだけ。そういう役を演じるかのように。このように、説明をうまくすることよりも、受講者に理解してもらうことに重きを置くと、それほど緊張しなくなります。これ、ホント。お試しあれ。
少しだけテクニックを付け加えるならば、オープニングだけは台本を用意しておくこと。本編は自分自身がさんざん調べまくった内容のため、いくらでも話すことができます。ただ、本編に至るまでの導線を作っておかないと、ゴタゴタした印象のままセミナーが進んでしまいます。それでは受講者は不安になってしまう。この講師で大丈夫なんだろうかと。
だから、ボクもオープニングだけは、話す内容について台本を作っています。覚えこんだ台本を話すことでOK。ウケを狙おうとか、スマートに始めようとか、そんなカッコはつけなくても良いから、ラクでしょ。緊張する前に本編に突入できます。
自分をティーアップするようなプライドを捨てたとき、セミナー講師としての評判が高まるハズ。加えて、モテるようになるために、今回の対談記事「おやじたちのモテ道」を読み込むことにしますか。