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コカ・コーラとタピオカミルクティー

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

今の若いコが普段、飲んでいるもの。それは、タピオカミルクティー。東京の繁華街で女性が列になっている店は、ほぼ、タピオカミルクティーの店と言っていいほど。もはや流行を過ぎて、定番、定着した感じ。

 流行の発祥のお店と言われる台湾カフェ「春水堂(チュンスイタン)」もあれば、多店舗展開している台湾ティー専門店「Gong cha(ゴンチャ)」などもあります。そういえば、ボクは、メディアに取り上げられる直前の、原宿にあるチーズティー専門店「FORTUNER tea-box(フォーチュナー ティーボックス)」に、娘に連れられて行ったっけ。

 このタピオカミルクティーの普及は、東京だけにとどまらない。この間、大阪への出張の際に、梅田界隈を歩いていました。東京と同じように流行っているのだろうかと注意深く観察していると、やはり、女性を中心にタピオカミルクティーを片手にしていました。

 また、横浜の中華街にも、タピオカミルクティーの波は及んでいます。平成の終わりを迎える前に、先日、横浜の中華街にぶらりと行きました。歩いている人の多くが、ミルクティーを片手に飲んでいるのです。確かに台湾発祥のものなので、それが多くても、おかしくはない。ただ、それにしても「そこまで飲みますか」という程に、誰もが手にしている。

 これが30年ほど前なら、若者たち誰もが手にしていたのは、コカ・コーラ。昭和が終わるあの頃、飲み物といえば、コカ・コーラを代表とする炭酸飲料。当時のボクは、コーラの他にも、マウンテンデューも大好き。レモン・ライムの風味の弱炭酸飲料。

 今の飲み物は、基本的にペットボトルで提供されています。一部、缶も残っているものの、ほぼほぼペットボトルですよね。しかし、30年ほど前は、瓶。特にコカ・コーラの瓶の造形がキレイで、スタイリッシュに感じていたものです。

 そんなコカ・コーラのCMソングに起用されるミュージシャンは、矢沢永吉サンや桑田佳祐サンをはじめとして、実力派が多い。そこでの人選もさることながら、そこへ資金投入できる財務体質からも、いかに普及していたかがよく理解できます。

 このように、若者の定番が、昭和の終わりにはコカ・コーラだったものが、平成の終わりにはタピオカミルクティーに移り変わっています。今となっては当たり前になっている身近なモノも、時代を遡ると、別のモノであったのがよくわかります。

 こうした変化は、定点観測することで、つかみやすくなります。普段の生活の中で定点観測しているものもあれば、自身の趣味を通じたものもあるでしょう。あるいは、ビジネスの中である分野や論点について定点観測していることもあります。

 その定点観測は、意識して行っているものだけではありません。無意識に行っているもの、ふと気づくものもあります。そう、タピオカミルクティーのように。

 定点観測で見られた変化は、ビジネスやキャリアに活かすことができます。いち早く変化に気づいたほうが、対応の準備やアクションに選択肢の幅が広がります。つまり、あなたのゴールに近づきやすくなるのです。

 今日は平成31年4月28日のため、平成も残すところ、あと2日。これを機に、平成の時代を振り返ってみてはいかがでしょうか。もしかすると、昭和の何かに振り戻りがあるかもしれませんよ。

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