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『読みたいことを、書けばいい。』から学ぶ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

書いた文章は、読まれたい。せっかく時間をかけて書いたのだから、誰かに読まれることで報われたい。このブログでも、そう。

 好き勝手に書いてると言いながらも、心のどこかで、少しでも多くの人に読まれたい、少しでも多くシェアされたい、ツイートされたいと願っている。いずれにせよ、この記事を拡散してくれることが大切だ。

 こんな気持ちがある中で、多くの人に読まれている文章を見ると、羨ましくなる。そんな文章を書いている一人が、田中泰延サン。長年在籍していた広告代理店を辞めて、フリーで執筆活動をされている方。長い文章なのに、ぐいぐいと読み込ませる。しかも、面白い。

 どんな書き方をしているんだろうと思っていたら、最近、初の著書を発刊されました。その名も、『読みたいことを、書けばいい。ー人生が変わるシンプルな文章術』(ダイヤモンド社)。この本の醍醐味は、初めから最後まで読んでいただくとして。 

 この本の中で強烈なパンチを食らったのは、次の文章。

 

だが、莫大な宣伝費を使うそれらも、結局、テレビや新聞など不特定多数が目にするところに「置かれる」のであり、「届けられる」のではない。

 

 ほら、良いものを書けば、自然と広がると思いがちじゃないですか。役に立つ記事を書くと、「いいね」がついて拡散されるって。でも、これは勘違いだと気づかされました。

 

 確かに、ビジネスに置き換えると、そのとおり。良い製品やサービスさえすれば、お客さんは必ず買ってくれる、、、なんてことはナイ。自然に広まるケースもありますが、必ず広がる保証はありません。

 これは、実際にあった話。まだ、インターネットが今ほどには普及していなかった頃に、宅配ピザ屋を始めた人がいました。味は決してわるくはない。しかし、お客さんは来ない。で、資金が回らなくなり、お店を閉じることになる。

 その原因を聞いてみたら、何もチラシを巻いていなかったとのこと。そりゃ、ダメ。お店を開いていることが認知されていなければ、お客さんが来るワケがない。

 良いものを提供するのとは別に、広める活動も必要なんです。それが不特定多数の目に触れるところに置きに行く、ということ。

 良い製品やサービスを提供していても広まらないケースもあれば、決して良くはない製品やサービスを提供していても広まっているケースもあります。良いものを提供することで、自然に広まるなんて期待してはいけないのです。

 

 もしも、書いた文章を読まれたいと願っているなら、それを広める活動も必要。ただネットに置いただけでは、人の目には触れない。

 広める活動をしないのなら、誰かに読まれることを期待してはダメ。となると、今日、ご紹介した本のタイトルのように、自分が読みたい文章を書くだけ。やがて、何かのタイミングでブレイクしたらラッキー、くらいな感じ。

 だから、ボクは今日も、自分が読みたい文章を書く。いずれにせよ、この記事を拡散してくれることが大切だ。

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