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『ハートドリブン』から自身の在り方を学ぶ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

今日は、とても恥ずかしい思いをしました。まだまだ、ボクは未熟者。

それは、分かち合いを上場企業のマネジメントに取り入れた話の本。感情に着目すれば、プロジェクトチームのメンバーを率いて成果を出せるんじゃないかと思い、手にしました。

その本とは、東証一部企業のアカツキの代表取締役CEOである塩田元規サンによる著者『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』(幻冬舎)です。

 

この本を読む前にボクが設定したゴールとは、「共感から行動を促すステップを3つで組み立てる」というもの。このマネジメントのエッセンスをステップ化しようと考えたのです。

で、本を手にとってパッと開いたページに書いてあったのは、「無駄が大好きだ」というフレーズ。ボクの浅はかさを見透かされたような文章が飛び込んできたのです。

この文章から、著者が次のように話しているように受け取りました。

 

「何でもかんでもステップ化して、人を製造業のベルトコンベアのように扱ってはダメ。ちゃんと『人』として向き合うことから、すべてはスタートするんだ」と。

 

もちろん、これはボクの妄想。本の中にはこんなセリフはどこにも書いてありません。しかし、ボクには確かに、こう話していると感じ取ったのです。

そもそも、なぜ、あんなゴールを設定したのかを考えてみました。その深層には、このブログをもっと多くの人に読んでもらいたい気持ちがあることに気付きました。

もっとも、このブログは、ファンを増やすことを目的としてはしていません。あくまでも、ボクの考え方を知ってもらうことにあります。ビジネスモデル・キャンバスでいうところの「チャネル」ではなく「カスタマーリレーションシップ」としての位置付け。

 

ならば、広めることを追う必要はない。深めることが目的。それは頭ではわかっています。

でもね、ついつい考えてしまうのですよ。もっと認知されれば、もっとチャンスを得られるハズだと。だから、このブログのPVをさらに伸ばしたいと。

果たして、この想いとは真実なのでしょうか。今の状態でもチャンスを得ていないというのは、本当なのでしょうか。

 

こう自問したときに、「あっ」と口から出そうになりました。確かに今でも、ボクに機会を提供してくれる人がいます。新しい環境を用意してくれる人もいます。間を取り持ってくれた人もいます。

このように、チャンスは確実に得ています。ということは、ボクの想いとは、飽くなき欲に他ならない。もっと欲しいと言っているに過ぎない。

そこに行き着いたときに、昔、後輩の女の子に言われたセリフ。当時、小さな監査法人で20代でパートナーになり、年収も1,000万円を超え、結婚もしている。そんな状態を指して、後輩から「あなたは、すべてを手にしている」と言われたのです。

そんな見方があるのかと、当時は驚いたものです。ただ、その後輩からすれば、もう十分だろうと思う気持ちも、ひとつの事実に違いない。

金や権力や名誉などは実態のない情報であるため、いくら求めてもキリがない。際限のないものに振り回されては自分を見失うだけ。しかも、他人の視線。ボクのブログのPVも同じこと。

 

そうではなく、自分がどう在りたいか、また、それをどう実行していくかにフォーカスする方が良い。こうした自分の視線によって納得できるかどうかを確認していくのです。そんなことをこの本から学びました。

違う方向に行きそうなときに、こうして軌道修正してくれるなんて、本の力は凄い。普通ならコーチングを受けなきゃ気づきにくい。そんな素敵な力を持つ出版に関われるなんて、有り難いことですね。

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