テクノロジーは体験しないと、その凄さを理解できない。反対に、一度でも体験したなら、これ以上の理解はない。その凄さのとりこになってしまいます。
今日、体験したテクノロジーは、Googleスライドの共同編集。ここに至るには、紆余曲折があったのです。
明日のミーティングでは、20近くの案件に対してコメントをフィードバックしていくことを予定しています。そのコメントは、ボクだけではなく、ミーティングのメンバー全員が返します。
ボクはファシリテーターの端くれのため、ミーティングのメンバーからコメントを引き出すためのワークショップ形式で議事を進行していくことができます。いつものとおり、付箋紙に書き込んでいけば良い。
たとえ、コメントを返す対象の数が、20近くもあったとしても、これらのひとつずつに付箋紙でコメントしていくことはできます。ただし、これには問題がありました。
それは、コメントをした後のこと。これらのコメントは、案件の担当者にフィードバックする必要があります。付箋紙のワークショップ形式では、20近くの案件ごとに付箋紙を集めておかなければ、フィードバックするための原稿が書けないことになります。
しかも、それぞれの案件に共通するコメントについては、案件のすべての担当者にフィードバックすることも予定しています。すると、案件ごとのコメントについて、別途、分類分けする必要もある。20近くの案件から付箋紙を剥がしてしまうと、個々の担当者へのフィードバックするための素材が散らばってしまいます。
このように、コメントをまとめることを踏まえると、後の加工のために、電子媒体に記録できるようにしたい。しかも、案件のWordファイルに対して、ミーティングのメンバー全員が一度に編集できるような状態でなければ、ミーティングの予定時間に収まらない。
で、付箋紙を使ったワークショップがオンラインでできるようなアプリケーションがないかどうかを探しました。検索にヒットするものがいくつかあったものの、いまいちピンと来ない。
もう少し探してみると、今度は、オンラインのホワイトボードというアプリケーションが見つかりました。このオンライン上のホワイトボードに、何人かで同時に書き込みすることができます。これなら、付箋紙を使ったワークショップと同じ状況が達成できます。
ところが、調べてみると、無料版で同時に編集できる人数に制限があります。この制限では、明日のミーティングで編集できないメンバーが生じることになります。それでは、困る。
ああ、どうしたものか。一体、どうすれば解決できるのか。散々悩んだ末に、ひとつのアイデアがひらめきます。
そうか、付箋紙やホワイトボードにとられる必要はないんだと。オンライン上で、ミーティングのメンバー全員が、ひとつのファイルを共同編集できれば良いのです。
その結果、Googleスライドの共同編集に辿り着きました。Googleスライドとは、マイクロソフト社でいうところのパワーポイントに相当するプレゼンテーション・ソフト。これをGoogleドライブ上で共同編集することができるというのです。
まずGoogleスライドを立ち上げ、次に共有設定をし、最後にメンバーを招待する。たった、これだけ。すると、早速、あるメンバーが共同編集のファイルにアクセスしてきました。
そのメンバーは、Googleスライドを触ったこともなければ、操作について説明を受けたこともない。にもかかわらず、ファイルにコメントを書き込んでくるではありませんか。
ボクも思わず、返答のコメントを書き込みます。まるで、チャット状態。これが面白いの、なんの。望んでいた状態が目の前に現れているのです。これで明日のミーティングを安心して迎えることができます。
Googleスライドの共同編集は、何も最新のテクノロジーという訳ではありません。何年も前から使用することができたもの。こうした共同編集を求める人が多かったのでしょうね。
これはきっと、体験しないと理解できない凄さ。あなたは最近、どんなテクノロジーを体験しましたか。良いものがあったら、こっそりとボクに教えてくださいね。