先日、ランチのときに、後輩クンと話をしていたときのこと。売れているミュージシャンが常に曲を作っていることが話題になりました。これについては、以前のブログ「ユーミンの成功は大量行動にあり」でも説明したとおり。
で、後輩クンがこんなことを話しました。「たくさん曲を作れるほどに才能があるのでしょうね」と。これ、本当でしょうか。果たして、才能があるから、たくさん曲を作れるのでしょうか。
ボクの考えは、ちょっと違います。そのときのランチでは、話の流れで伝えきれませんでしたが、才能が理由ではありません。才能を理由にすると、ある人にとって都合の良い言い訳になります。行動を起こさない人にとって。なぜなら、行動しない言い訳にできるから。
たくさん曲を作れるのは、たくさん曲を作ろうと決心しているからに他なりません。どんな人でも作ろうとしない限り、曲が出来上がることはない。ふと、ひらめくイメージがあるかもしれませんが、それは曲づくりのことを常に考えているから。
そうでなければ、メロディがふとひらめくことはありません。あなたはこの一週間で、メロディが浮かぶことはなかったでしょう。反対に、何かアイデアがひらめいたのなら、そのことについて考えていたハズ。
このように、そのことをやるぞと決心さえすれば、成し遂げることができるのです。もちろん、その品質にはばらつきがあるかもしれません。慣れていなければ、それは仕方がない。でも、ある程度、習熟してくると、品質も一定水準に保ちやすくなります。
では、どうすれば決心することができるのか。その時間を確保すれば良い。どんなことがあっても、毎日、この時間帯は作曲に当てると決めておくのです。音楽でも、小説でも、アイデアでも、コンテンツ作りで名を馳せた人は、みな、同じ。そのための時間を死守しています。
例えば、毎日、作曲をすると決心したとしましょう。すると、仕事が終わってからお酒を飲むことをやめることができるでしょうか。あるいは、スマホのゲームをやめることができるでしょうか。もしくは、週末にゴルフに行くことをやめることができるでしょうか。
もちろん、これらをまったくのゼロにする必要はありません。それでは大事な経験ができないことにもなりかねない。しかし、時間を消費するばかりでは、生産的に使用できる機会が得られません。何かをするための時間を確保しなければならないのです。
誰もが遊んでいるときでも、作曲をすると決心できるなら、毎日、曲を作っている状態に近づいていきます。そこまで徹底的に打ち込めるなら、腕も上がっていきます。そんな努力をすることなく、才能の一言でやらない言い訳にしていてはダメ。
キャリアでも同じ。才能を活かしたいのはわかりますが、だからといって才能探しに時間ばかりかけていても意味がない。それよりも、徹底的に打ち込んでみれば、何かしらの結果が出る。その結果に応じて、さらに打ち込むのか、あるいは、方向性を変えるのかを考えればいい。
なので、後輩クンに伝えたい。結果を得たいなら、才能じゃなく、圧倒的な行動だと。君の集中力なら間違いなくできるから、安心して打ち込んでみて。ボクもこうして、夜の時間を投げ売って、ブログを毎日、書いているのだから。