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ベストセラーコードならぬ、ベストヒットコード

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

ついに今日、2019年11月2日に決まりました。南アフリカ代表がラグビーワールドカップで優勝しましたね。日本代表と対戦したチームがこうして優勝すると嬉しいですね。まるで、つなぎを渡したような感覚になります。というボクは、単に観ているだけですが。

 ラグビーを最近になって観始めたボクですが、南アフリカのチームの動きを見ていて感じていたことがありました。それは、ノリに乗っている、ってこと。勢いを強く感じましたよ。日本代表と戦ったときから、南アフリカ代表が優勝するとピンと来ました。

 もしかすると、後出しジャンケンだろと言われるかもしれません。そのときに、南アフリカ代表が優勝することを予言した証しを残していないため、優勝した途端にそう言っているんじゃないかと訝しがっている人もいるでしょう。でも、本当にそう思ったのだから仕方がありません。

 今回のラグビーに限らず、勢いがある印象をこれまでも受けてきました。特に音楽関係で。「このミュージシャンは今、ノリに乗っているなあ」とか、「この曲は勢いがあるから絶対に売れるなあ」とか。そう思うと、そのミュージシャンや楽曲がやはり売れるのです。

 いわゆる、ベストヒットコードなるものが身についているのかもしれません。売れる楽曲の秘訣を嗅ぎ分けているのです。体系的に分類するのは、ちょっと得意なんです。

 小説の分野には、ベストセラーコードと呼ばれる、売れるための黄金の法則が知られています。それは、ジョディ・アーチャー氏とマシュー・ジョッカーズ氏による『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』(日経BP)で紹介されています。

 それの音楽版をベストヒットコードと勝手に名付けてみました。売れる楽曲の黄金法則があるとしたら、それが何となくわかる気がしています。なので、ある歌を聞くと、「これはアルバムに入っているような曲だな」「いい曲なんだけど、そうは売れないな」と売れる、売れないの判別がつくのです。しかも、一瞬に。

 そう話すと、「そりゃあ、売れそうな曲はわかるよ」と反論する人もいるでしょう。しかし、皆が皆、それがわかるものではない。人によってはまったく、その感覚がないのです。そういう人から見れば、ボクがあたかもベストヒットコードを理解しているように映っているハズ。

 いい曲と売れる曲とは必ずしも一致しません。いい曲で売れる曲もあれば、いい曲でも売れない曲があります。売れる曲でもいい曲かどうかが理解できないものもあれば、売れる感じもせずいい曲という感じもしない曲があります。ただ、ボクは「売れる曲」という感覚がある気がしています。

 きっと小さな頃から、歌謡曲にどっぷりと浸っていたことが理由かも。売れる曲、いい曲を問わず大量の楽曲に触れていたために、いつの間にか、売れる曲かどうかの境目を感じ取れるようになったのです。まるで、ディープ・ラーニングのように。

 やはり、何かを見極めたいなら、大量に良いものに接することが大事。歌もそうだし、映画もそう。絵画もそうだし、スポーツもそう。今回はラグビーがそうでした。

 あなたにも何かのベストコードがあるハズ。次に会うときに、このコードを教えてくださいね。

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