Career

仕事ぶりが丸わかりになってしまうディッセンバー

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

暦の上ではディセンバー。そんな歌詞のように、気付けば、もう12月。師走ですよ。なんだか走り出しそうな季節。

 この時期は、忘年会が多いですね。社内の人たちや、仕事の相手先、あるいは、友だちなどと飲み会をする機会が増えだす頃。あなたも忘年会の予定があるのではないでしょうか。

 そういうボクは、今年は異常に飲む機会が多い。例年になく、夜に人と会う頻度が高いのです。忘年会というよりは、久しぶりに会う感じで。

 4ヶ月ぶりの人もいれば、7ヶ月ぶりの人もいます。10ヶ月ぶりの人もいれば、数年ぶりに飲む人もいます。普段の飲みではお会いしない方たちと、すでにご一緒していたり、あるいは、これからご一緒したりとするのです。

 このように、単に飲み会が多いだけだったら、何も大変なことはありません。指定された場所に、指定された時間に行けば良いだけ。何も手間はかからない。

 しかし、今年は、そのほとんどで、会場となるお店を手配しているのが、ボク。これがもう、大変なんですよ。普段の時期とは違って忘年会シーズンのため、予約しにくいったら、ありゃしない。

 加えて、どの飲み会も同じお店では済ませられない。誰に対しても、同じお店で通す方法もあります。実際、そういう人もいますよね、誰であっても同じお店を使う人が。

 ただ、ボクは相手が違うなら、お店を変えたい。それがおもてなしのひとつだと信じているから。年代や間柄、話す内容、好みなどを踏まえて、すべて別のお店を手配したい。

 もちろん、行ったことのあるお店だけで回せるなら楽ですが、相手によって適したお店は違います。そのため、新規のお店を探すことになります。

 行ったことのないお店のため、いろいろと調べることが増えます。禁煙かどうか、個室といっても隣のテーブルと会話が聞こえそうな状況か、コース料理が強制されるのか、最寄り駅からのアクセスが悪くないか、評判はどうか、などなど。

 すると、該当するお店が極めて少なくなります。ようやく見つかったと思ったら満席で予約がとれないとか、その日は定休日だとか。その瞬間、がっかり度がマックスになります。それでも、なんとかお店が見つかると、ほっとしますね。これで、皆が楽しめそうだと。

 で、こんなお店がとれたと、当日、参加する相手に連絡をします。ここで、反応が2つに別れます。

 1つは、了解する旨だけの人。極めて事務的な反応です。どれだけ苦労したと思っているんだと、腹が立つこともあります。

 もう1つは、こんな時期に大変でしたねとねぎらい、かつ、そのことにお礼をする人。その返事を見た瞬間に、予約の苦労が吹っ飛びます。ああ、手配して良かったと。

 こういう嬉しい反応ができる人は、大抵が、幹事を経験しています。自身で苦労しているからこそ、優しい一言がかけられるのです。経験をしていなくても、その苦労を想像できるような人だとプラスアルファの言葉が出てきます。

 この反応で、その人がどんな仕事をしているかが透けて見えますよね。周りの苦労を何とも思わないのか、あるいは、そこさえも配慮できるのか。この違いが大事なのは、こうした配慮ができる人ほど、仕事ができる人が多いってこと。

 走り出しそうな季節に飲み会の連絡をもらったなら、了解だけの事務的な返事をしていては、ビジネスのチャンスを失いかねません。ぜひとも、優しい言葉を付け加えてください。たった一言で、相手も自分もハッピーになれるのですから。

執筆でも、空白を嫌う前のページ

今の若者たちの頼もしい姿次のページ

関連記事

  1. Career

    ハイス・ファン・ウルフェン氏の講演で得たヒント

    今日は、1年半ぶりに、あの世界的なコンサルタントの講演に会いにいって…

  2. Career

    推敲にワンフレーズを

    文章の作成の最後にすべきもの。それは、推敲です。書き上げた文章を見直…

  3. Career

    行動を変える「グッド・アンド・ニュー」

    どんな言葉に囲まれて生活していますか。しかも、その環境があなたのマイン…

  4. Career

    どうやったら8時間の会議を短くできるか

    長い会議。2時間、4時間、8時間という会議を経験したことがある人も少…

  5. Career

    頭に浮かぶ文章に、キーパンチが追いつく方法

    ものを創り上げていく人にとって、頭の中に浮かんでいるものを、すぐに表…

  6. Career

    良い反応を得るために必要なもの

    先日、他の人から何を言われても頑なに拒んでいた人がいました。仮にAサン…

  1. Accounting

    寄稿「KAMと内部統制報告制度との関係」
  2. Accounting

    前人未到の「修正後発事象」6事例の解説
  3. Accounting

    記述情報の勉強会の準備で、もうワクワクしています
  4. Accounting

    5社目のKAM強制適用事例のキー・オブ・キー仮定
  5. Accounting

    見た目にも、CAMはKAMと違う
PAGE TOP