Business model

ビジネスには印象が一番大事

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自分は人から、どう映っているか。ビジネスだと、この印象はとても大事。ある仕事を頼むときに、それっぽくない人は選びませんからね。

 ちなみにボクは、どう映っているでしょうか。会計士をやっている人もあれば、本を書いている人という印象もあるでしょう。後発事象だったり、繰延税金資産の回収可能性だったりと、レアでコアなテーマを攻めている人だと。

 他には、ブログを書いていたりする人という印象もあるかもしれません。今でも、このブログの前身である「P.S.バンブーブログ」の話をされることがあります。先日も、大学のゼミのOB会で数年ぶりに会った後輩も、昔のブログの話をしていましたし。

 最近じゃ、ビジネスモデルの人という印象などを持たれることがあります。実際、ビジネスモデルに関するセミナーの依頼があったり、ビジネスモデルに関する質問があったりとします。このブログでビジネスモデルの話をすることも多いため、こうした発信を受けての反応なのでしょう。

 きっと、いろんな風に映っているのだろうなあと予想していたところ、先日、ボクが期待した印象を受け取ってくれていた人が現れました。その人は、最近、一緒に監査の仕事をしている仲間のひとり。

 その仲間は男性ではあるものの、なぜだか唐突に日本テレビ系の情報番組「シューイチ」の片瀬那奈サンを思い出したため、彼のこと「片瀬サン」と呼びながら話を続けていきます。

 片瀬サンに対して「ほんと、監査が好きだよね」と話しかけたときに、「竹村さんこそ、監査が大好きでしょ」と言い返されました。しかし、そう話した瞬間、彼は、こう言い直しました。

「いや、監査もそうですけど、財務報告のほうがよりこだわっている感じですね」

 これは嬉しかったですね~。また、よく見抜いているなあ、と驚きもありました。監査の現場での会話を通じて、ボクのことを財務報告の人という印象を抱いていたのです。

 確かに、会計士として財務諸表の専門家である一方で、著者として伝えることや伝わることの知見を積んでいるため、財務諸表を補足する記述情報の書き方について関心が強い。

 一般的に、自分が期待している印象と、周りの人が抱く印象とが一致しないことがあるのも珍しくはない。

 これらが一致している人は、とてもハッピー。思い描いたキャラクターで受け入れてもらえるため、ビジネスの展開が早い。ボクの例でいえば、片瀬サンに対しては財務報告の人という印象を持たれているため、ボクが財務報告の話をしても、すんなりと受け入れてもらえます。

 反対に、ボクに財務報告の人という印象を抱いていない人に対しては、「なんで、お前がその話をするんだ」と、財務報告を語る資格があることから納得してもらう必要が生じます。ビジネスとしては、その分だけ時間がかかることを意味する。だから、自身と相手の印象が一致しないと、何かと苦労をするのです。

 ボクはちょうど今、財務報告に関する本を書いていたところでした。そのため、片瀬サンから財務報告の人だという印象を抱かれていたことは、ひたすら嬉しい一言でした。

 あなたが何かのビジネスを展開するには、顧客とする人たちから、そのビジネスにふさわしい印象を持ってもらうべき。それは顧客としたい人たちに認知してもらうマーケティング活動に他なりません。

 さて、印象を一致させるために、あなたはどんなマーケティングを展開するでしょうか。

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