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批判者や反対者ではなく、敵対者を想定せよ

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今日は、知人から聞いた話から、批判者、反対者、敵対者の違いを考える機会を得ました。これらの違いを明確にできるでしょうか。

 最初は、知人の話から。あるアイデアを実行したくて上司に相談したそうです。上司はその狙いを理解して、即座にOKを出します。知人はウキウキで机に戻ろうとしたときに、上司は知人を呼び止めます。

「ちょっと待って。俺は何も問題ないと思うけど、ウチの部署だけで完結するものじゃないから、念のため関係する部署の責任者にも伺いを立てておくよ」

 知人はそれに納得して、上司に根回しを依頼します。それに続けて上司が話したセリフが、これ。

「ホラ、とんでもない角度からモノを言ってくる人もいるから、一応、了解をとっておかないとね」

 確かに、どんな物事でも、ワケのわからない意見を言う人がいます。どんな組織だろうと、どんな役職だろうと、どんな関わり方だろうと、意味不明な発言を投げてくる人がいますよね。批判者、反対者、敵対者など。あれ、これらの違いって何だろうと不思議に思ったため、考えてみたワケです。

 で、、批判者、反対者、敵対者がどう違っているかを辞書の意味から考えてみました。結論としては、この並びの順番に対処がやっかいになる、ということ。

 辞書を紐解くと、批判とは、物事に検討を加えて判定・評価すること。つまり、批判者とは、誤りの指摘やそれらの改善を求める人を指します。ネガティブな意味合いの言葉や立場ではありません。

 ところが、反対の言葉の意味は、物事の位置や順序、方向、あり方などが逆のこと。だから、反対者とは、こちらの意見に対して、対立するポジションをとろうとする人となります。批判者と違って、良いか悪いかは判断しない。何も考えずに逆らってくるため、対処が面倒です。

 さらに大変なのが、敵対者。敵対とは、こちらを敵とみなすこと。だから、敵対者とは、こちらの意見を受け入れる用意がない人となります。反対者と違って、こちらを敵とみなすため、よりやっかいな存在です。

 ボクがライティングのために使っている「エンパシーライティング」や、呼びかけの言葉を深めるために使っている「インサイト・ファインダー」では、批判者や反対者などを想定することを通じて、視野を広げていくステップがあります。このとき、批判者、反対者、敵対者の違いを気にせずにいたのですが、どうやら敵対者として使っていたことに気づきました。

 このときに、かなりボロクソに言われる状況を想定することがあります。例えば、「それはお前が楽をしたいだけだろ」とか、「お前に何がわかる」とか、「で?」の一言とか。ね、どれも批判でもなく反対でもなく、敵対している感じがプンプンしているでしょ。

 しかし、これは、視野を広げる意味では大正解。なぜなら、自分の味方、すなわち、敵ではない立場の批判者や反対者では、自分の視点を引き上げることなく解決することがあるから。それでは現状の延長線上の問題解決しかできません。

 そうではなく、まったく新しい視点を得るなら、もっとやっかいな存在である敵対者を想定するほうが効果的。敵対者を納得させられるほどの提案ができれば、批判者も反対者もより納得させられやすくなるからです。

 もし、あなたが敵対者を想定しても視野をあまり広げられないときには、想定している相手が批判者であったり反対者であったりと、まだ味方の余地がある人を挙げているかもしれません。

 そんなときには、もっと気分が悪くなるほどの言葉を自身に投げかけてみてください。何か心が動かされたなら、視野が思いっきり広がると思いますよ。

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