Career

リモート研修で受講者が眠らない方法

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

リモート研修の講師を務めるときに気をつけたいのは、何か。これについて考えてみました。というのも、社内の研修がリモートで開催されることも珍しくなくなってきたため。

 先日、リモート研修を受講していました。そのときの講師の方の発声が、ずいぶんと弱い。ボリュームも小さいわ、ぼそぼそとつぶやく感じ。ボクが寝不足気味だったせいもあって、眠気との戦いでした。かなり手強い相手でしたよ。

 では、なぜ、講師の発声が弱かったのか。それを考えてみました。多くの企業も、同じような状況に陥りかねない。この対応策があれば、研修の効果が得られやすくなります。ボクも講師の立場になることが多いため、自分事として検討しました。

 その結果、ある原因にたどり着きました。それは、姿勢。座って話すか、立って話すかの違いが大きいのではないかと考えています。

 リモート研修では、受講する人達が目の前にはいません。在宅だったり、遠隔地だったりと、画面の向こう側で聴いています。研修の配信を安定させるために受講者のカメラもオフにしていると、なおさら、様子がわからない。

 このように相手の様子がわからない状態で、講師が一方的に話しがち。その話しが上手ければ良いのですが、ここに悪影響を及ぼしている環境がひとつ挙げられます。

 その講師、座って説明していませんか。リモート研修では受講者がいないため、椅子に座りながら机の上のパソコンを操作して説明しがち。少し猫背の状態でパソコンに向かって話すことから、自ずと声が小さくなってしまいます。

 ボクも以前、身内を集めてリモート研修の講師をしたときに、いつものように声を張っていないことに気づきました。自宅から配信しているため、そう大きな声は出せない。普段の会話のように説明していたことを覚えています。

 しかし、リアルの会場で研修講師を務めるときには、壇上から話すことが多い。マイクを使いながら、立って説明します。大勢の受講者を前に、マイクを使っていながらも、声を届けようとして会話よりも大きめのボリュームで解説しています。

 このように、座って説明しているのか、あるいは、立って説明しているのかによって、声の張りが変わる面があるかと考えています。実際、あるコンサルタントの方も、ステージ上での講演では声を張っているのに対して、オーディオセミナーではそこまで声を張っていません。

 カラオケでも、そんな経験はないでしょうか。ボクは立って歌うほうが、声を出せるタイプ。そのほうが声のとおりがよくなる気がしています。だから、座りながら歌うのは、ちょっと苦手。

 ただ、座りながら話す講師でも、しっかりと声がとおる人はいます。そう考えると、座っているか立っているかで決まるのではなく、声の出し方ができているかどうかの違い。その証拠に、どんなに声が小さくても、コンテンツが魅力的なら聞き耳を立てますものね。

 つまるところ、その研修が面白いかどうか。あっ、それを言っちゃあ、お終い、って感じになりましたね。ちゃんと目の前に、画面越しに、生身の人間がいるのを忘れてはダメ。反対にいえば、受講者に寄り添っている限りは大丈夫。

 一体、誰にそのコンテンツをささげますか。

ついに判明、KAMの早期適用の状況前のページ

これが、ウィズ・コロナ時代の在庫管理次のページ

関連記事

  1. Career

    メルマガの登録、始めます

    ついに、メルマガの登録を始めます。ようやく、この日がやってきました。…

  2. Career

    推敲にワンフレーズを

    文章の作成の最後にすべきもの。それは、推敲です。書き上げた文章を見直…

  3. Career

    セミナーや研修で「話し合うのは無駄」と感じるのは、あなたのせいじゃない

    先日、こんなツイートを見かけました。セミナーや研修で、グループで話の…

  4. Career

    会議の議論を転換させるテクニック

     今日は、日曜日。明日の月曜日には、週初めの会議が予定されている人も…

  5. Career

    シンボルとメッセージとスライド

    先週末に読んでいた映画の脚本術の本については、ブログ記事「『新しい主…

  6. Career

    ビジネスにおける「久しぶりの親戚のオジサン状態」

    手の平の孫悟空状態――これは、DREAMS COME TRUEの13…

  1. Accounting

    キャッシュフローが大事だと開示は語る
  2. Accounting

    寄稿「英国の開示事例から学ぶ 収益認識基準への監査役等の対応ポイント」
  3. Accounting

    防衛特別法人税で注目!「賃上げ促進税制」のお勧め本
  4. FSFD

    自然関連のサステナビリティ開示を巡る座組
  5. Accounting

    お疲れの、KAM強制適用の事例収集
PAGE TOP