Accounting

財務報告の流儀 Vol.017 デンソー、トーマツ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 6902

会社名 ㈱デンソー

業種 輸送用機器

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任監査法人トーマツ

会計方式 IFRS基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 製品保証引当金の見積計上
  • 独占禁止法関連損失引当金の見積計上

個別財務諸表に対するKAM

  • 製品保証引当金の見積計上
  • 独占禁止法関連損失引当金の見積計上

(ただし、いずれも連結のKAMと同一内容であるため、記載が省略されている)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

  • 金額的な重要性が高くはないKAMに対して企業が準備すべきこと
  • センシティブな情報を扱ったKAM事例は評価されるべき

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

『「引用」ガイド』で参考文献の書き方を学ぶ前のページ

財務報告の流儀 Vol.018 トヨタ自動車、PwCあらた次のページ

関連記事

  1. Accounting

    KAMでピンと来ない、あの論点

    KAM(監査上の主要な検討事項)について、いろいろと研究や分析をして…

  2. Accounting

    2020年11月期におけるKAM早期適用の実績は

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  3. Accounting

    嬉しすぎる書評

    本を書いたときに、コメントをいただけることほど嬉しいものはありません…

  4. Accounting

    新型コロナウイルスの記述情報の海外事例

    2020年3月2日に、このブログの記事「有報・記述情報と新型コロナウ…

  5. Accounting

    ついに、予約開始。新刊はKAM早期適用事例集

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  6. Accounting

    有報・記述情報に必要な「ディスクローズ・ライティング」

    未来は一体、どうなるか。その未来に備えて、何をすべきか。新型コロナウ…

  1. Accounting

    高まる不正リスクに対応するなら、このセミナー
  2. FSFD

    サステナビリティ開示へのChatGPT活用術
  3. Accounting

    最後まで残る楽器、最後まで残れない人
  4. Accounting

    金融業のKAMは特殊だと思い込んでいました。しかし、読み始めると・・・
  5. Accounting

    寄稿「英国の開示事例から学ぶ 収益認識基準への監査役等の対応ポイント」
PAGE TOP