Accounting

財務報告の流儀 Vol.022 AOKIホールディングス、PwCあらた

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。

(1)事例

証券コード 8214

会社名 ㈱AOKIホールディングス

業種 小売業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 PwCあらた有限責任監査法人

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 新型コロナウイルス感染症拡大が財務報告に与える影響
  • ファッション事業における店舗固定資産の減損損失の認識
  • エンターテイメント事業における店舗固定資産の減損の兆候判定

個別財務諸表に対するKAM

  • 不動産賃貸事業に係る表示方法の変更

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の3点です。

  • 監査役とのコミュニケーションの一覧表が掲載された背景
  • KAMに取り上げられない「繰延税金資産の回収可能性」の理由
  • 同一の会計上の見積りでも主要な仮定を書き分ける

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。 (注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

わがままであれ、貪欲であれ前のページ

収益認識アンケートの結果レポートは全53ページ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.052 AGC、あずさ

    文豪ゲーテが開示責任者なら、自社に固有の情報を記載したでしょう。「一…

  2. Accounting

    KAMの資料がプロジェクトメンバーから褒められました

    今日、嬉しかったこと。一緒にプロジェクトを回しているメンバーから褒め…

  3. Accounting

    『「のれんの減損」の実務プロセス』の第1章を語る

    2022年7月に、『伝わる開示を実現する「のれんの減損」の実務プロセ…

  4. Accounting

    相性問題から収益認識の新基準に迫る

    最近、耳にしなくなった言葉に、「相性」があります。あなたとボクとの相…

  5. Accounting

    不正調査報告書から対応に直結させるA4一枚まとめ術

    会計不正――それは、誰もが望まない事態です。そのため、その発生を防止…

  6. Accounting

    KAMの記載は短いほうが良いか、長いほうが良いか

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  1. Business model

    会員の活動を活発化させる、日本監査研究学会の取り組み
  2. Accounting

    有報に人的資本を開示すべき理由がわかります
  3. Accounting

    企業価値を守る!最新「見積開示」の秘訣と実務の要点を徹底解説
  4. Accounting

    参考文献の掲載までの道のり
  5. Accounting

    新型コロナウイルス関連の後発事象セミナーの内容
PAGE TOP