Accounting

財務報告の流儀 Vol.028 四国電力、トーマツ

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。) 

 文豪ゲーテが開示責任者なら、財務報告の流儀を求めたことでしょう。「一つのことが万人にあてはまりはしない。めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ」と話していたのだから。

 そこで、KAM(監査上の主要な検討事項)を早期適用した事例から、財務報告のあり方について考えていく連載が、この「財務報告の流儀」シリーズ。今回は、次の事例を取り上げていきます。ちなみに、今回の解説で、金融・保険以外に予定していた事例はすべて取り扱ったことになります。

(1)事例

証券コード 9507

会社名 四国電力㈱

業種 電気・ガス業

開示書類 有価証券報告書

決算日 2020年3月31日

監査法人 有限責任監査法人トーマツ

会計方式 日本基準

(2)早期適用によるKAM

連結財務諸表に対するKAM

  • 電気事業セグメントの電灯料及び電力料
  • 情報通信事業セグメントのデータセンター事業の評価

個別財務諸表に対するKAM

  • 電気事業セグメントの電灯料及び電力料(連結のKAMと同一内容であるため、記載を省略している)

 今回の事例から学ぶべきポイントは、次の2点です。

  • KAMに記載されていない言葉
  • 書きすぎが意味するもの

 同社の有価証券報告書をご準備いただき、実際の開示を確認しながら、財務報告のあり方を学んでいきましょう。いかに財務報告を良くしていくかに真摯に向き合っている人だけ、この先にお進みください。(注:無料の「財務報告の流儀(お試し版)」はこちらから。)

 

P.S.

この解説がベースになった書籍『事例からみるKAMのポイントと実務解説―有価証券報告書の記載を充実させる取り組み―』(同文舘出版)はこちら。

 

 

財務報告の流儀 Vol.027 ソフトバンク、トーマツ前のページ

WEBセミナー「いまさら聞けないKAM対応実務」のお知らせ次のページ

関連記事

  1. Accounting

    内部統制基準等の公開草案は、審議時からこう変更された

    昨日の2022年12月15日、金融庁のウェブサイトに、内部統制基準等…

  2. Accounting

    週刊経営財務が認めた、後発事象の論点

    後発事象の論点に、あの会計専門誌が関心を寄せています。その会計専門誌…

  3. Accounting

    業務フローを理解するために必要なもの

    抽象か、具体か。プロジェクトが成功するには、この抽象と具体をいかに行…

  4. Accounting

    四半報廃止の狂想曲

    昨日の2022年4月14日付で、読売新聞は、「【独自】財務局への四半…

  5. Accounting

    有報の記述情報を経営者視点で書く方法

    決算説明でメインとなる資料は、上場企業なら、有報。そう、有価証券報告…

  6. Accounting

    記述情報の充実で、こんな間違いをしていませんか?

    有価証券報告書の記述情報について、記載の充実が求められています。特に…

  1. Accounting

    本を書くなら、これを読むべし
  2. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.004 綿半ホールディングス、太陽
  3. Accounting

    SNSで大反響!負債計上に焦点を当てた新リース会計基準セミナー開催決定
  4. Accounting

    『決算・監査コストの最適化マニュアル』で見える景色
  5. Accounting

    KAM早期適用のすべて
PAGE TOP