Accounting

記述情報の充実で、こんな間違いをしていませんか?

(記事にはプロモーションが含まれることがあります。)  

有価証券報告書の記述情報について、記載の充実が求められています。特に、事業等のリスクについては、さまざまな開示が考えられるため、対応にお困りかもしれません。

このとき、いきなり他社の開示例を探しにいってはいけません。

「ウチの会社でも使えそうな記載はないか」

「手頃な開示例はないか」

「同業他社と同じように記載しておけば問題ないだろう」

そのように制度趣旨を理解せずに探していては、時間がいくらあっても足りません。やみくもに開示例を集める結果、20も30もリスクを記載する状況にもなりかねない。

何かよくわからないものを探すのではなく、現在の開示で不足しているリスクが何かを洗い出すべき。

そう、最初にすべきことは、自社の状況に照らして、まだ開示していないリスク、すでに開示しているものの記載が弱いリスクを特定することです。

そのためには、現状の開示では足りていないという根拠が持てるようにならないといけません。裏返せば、記載すべきリスクが何かの判断基準を持つこと。これが、「事業等のリスク」に関する記述情報を充実させる鍵です。

この判断基準を持つために、あるツールを利用する方法が考えられます。これによれば、開示が不足しているリスクだけではなく、現状の開示から削除できるリスクや記載を軽くできるリスクについても理解できるようになります。

この方法論についてシェアしたいと考えております。ご興味があるときには、こちらをご覧ください。

会計上の見積りの主要な仮定が行き着くところ前のページ

記述情報が充実しない背景が明確になった一冊次のページ

関連記事

  1. Accounting

    内部監査担当者が辿り着いた「会計不正リスク対応セミナー」物語

    私は、朝のオフィスがいちばん好きだ。誰もいないフロアに早めに入り、カ…

  2. Accounting

    新型コロナウイルスの開示が有報レビュー対象に

    金融庁サンも動き出しましたね。昨日の2020年5月21日、新型コロナ…

  3. Accounting

    【無料で視聴】ダイアローグ・ディスクロージャー出版記念イベント

    こんにちは、企業のKAM対応のスペシャリスト、竹村純也です。…

  4. Accounting

    決算説明で「全社一丸対応」すべき理由

    最近、ボクがセミナーで経理や開示の担当者に向けて話しているのは、「全…

  5. Accounting

    財務報告の流儀 Vol.050 グローバル・リンク・マネジメント、EY新日本

    文豪ゲーテが開示責任者なら、自社に固有の情報を記載したでしょう。「一…

  6. Accounting

    映画監督のディレクターズ・カットのような執筆

    映画が公開された後、DVDやブルーレイになるときに、「ディレクターズ…

  1. FSFD

    全産業に広がる改革の波:SASBスタンダード改正の行方を探る
  2. FSFD

    産業横断的指標の物理的リスクはどう開示されているか
  3. FSFD

    ISSBのS2基準をクリアしている、内部炭素価格の海外事例
  4. Accounting

    統合報告の保証にKAMを
  5. Accounting

    【掲載報告】あの論点が、想定外のかたちで取り上げられました
PAGE TOP